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「ChatGPTと語る未来」リード・ホフマン(著)

年末年始に読んだ本、その1のご紹介

「ChatGPTと語る未来」 リード・ホフマン(著) 2023.7、245p
~AIで人間の可能性を最大限に引き出す~

ChatGPT4との対話、その解説で、未来を洞察する、なかなか渋い本

ChatGPTは、適切な問いを投げれば、おもしろい回答を返してくれる。
プロンプトエンジニアリングの前に、「問い」自体の質を上げることが重要

洗練されたChatGPTとの対話を見ていると、
私の使い方は、まだまだ甘いな、と思わせてくれます。(笑)




ここからは、本の要約ではなく、
私が感じたAIの世界観を綴ってみることにする。

クリエイティビティ

人間とAIが対話しながら、ストーリーを紡ぎ出す。
テキスト、文章、画像、動画、ゲーム、アプリ。。。

人間が何を望んでいるかが伝われば、AIがその先を想像してクリエイトしてくれる

微修正の言葉を投入すれば、精度はどんどん上がる

Web検索との比較では、ChatGPTの方が明らかに刺激的
AIの方から積極的にテーマや方向性のヒントを提示してくれる

「1つの問い」から「10の視点」を生成する
次々に知りたいことが増えていく
好奇心を刺激する
共に未来をクリエイトする仲間のようだ

ストーリーの捏造

「○○風に」と条件をつけると、AIの妄想が始まる
与えていない前提を勝手に想定し、ストーリーを捏造する

これは人間だけが持つ妄想力を模倣しているようにも見える
人は過去の膨大な体験、経験、知識、知見を総動員してストーリーを紡ぎ出す
AIも蓄積された文献など、データ量が膨大になれば、妄想力アップ
今後、マルチモーダル化で、体感、体験などの身体感覚も獲得する可能性がある

意識と意志

意識を持たない機械(AI)が、意志や感情を持っているかのように振舞う
そのように感じるのは人間の方だ
AIは意識を持たないし、意味も理解していない、と考えるのも人間の方

すべては、人間の認識に依存している。

今のところ、AIはニュートラルな立場を保とうとするが、
人間の「問いかけ」によって、個性的な結果を生み出すことがある。
人間が持つバイアスによって、生成結果は左右される。

AIは対話の文脈に沿って、独自の「視点」を生成しているようだ
対話の中で人間の期待に合わせて、その場にふさわしい「個性」を生み出している

教育の未来

パーソナライズ学習だけでなく、
人生相談など個々の悩みに寄り添い、対話、共感し合える仲間としても働く

生徒が書いたレポートや作文に対して個別の示唆に富むフィードバックを生成
いい点を見つけ、気づきを与え、やる気を引き出す
思考を深め、行動を後押しする

人間の教師とAIがコラボする、教育の未来は明るい
使いこなせる人と、そうでない人の格差はますます広がる

犯罪防止や予兆検知、更生、にも活用できそう

仕事の未来

多くの仕事内容が激変する

たとえば、人事マネジメント

  • キャリアプランニング、スキルアップ、トレーニングの効率化

  • 傾聴と対話、カウンセリング、強み、個性の発見、活かし方

  • 目標設定と管理、やる気を引き出す、動機付け、行動加速

  • 履歴書、面接、ジョブマッチングの自動化

人に関わる仕事も例外はない。基礎的なルーティーン業務は、どんどん自動化されていくし、人間との協調業務で効率化が図られる。AIなしの仕事は激減していく。

営業も同様に、平均的な人は職を失い、全体として人員削減される
営業戦略立案にもAIがかなり関わってくる

個人的には、顧客サポートや長期的な関係性強化、リピート・ファン化に人員をシフトしていくのではないか、と考える。

弁護士も退屈な事務処理、膨大な書類の調査、作成から解放され、
人との対話、深い悩みに寄り添い、不安を安心に変える仕事にシフトする

経営コンサルの仕事もかなりAIが代替する
膨大なデータ分析、戦略立案、人事コンサルも例外ではない

一部のAIを使いこなすコンサルがさらに強化される
若手コンサルはAIと対話しながら経験を積み、最速でスキルアップ
AIがメンター役まで果たす(若手がベテランから学ぶ代わりに、AIから学ぶようになる)

ストーリーテリングやプレゼンなど、相手がどのように感じるかを予測してデザインするのは、実はAIの得意領域。プレゼンのアドバイザー、プロデューザー役も果たしてくれるかもしれない。

「人間らしさ」の追求

AIは人間から仕事を奪う存在ではなく、「人間らしさ」をより強化する存在

人間の特徴は、好奇心、創造性、社会的交流、決断力、など

時代とともにテクノロジーが進化し、人間も変化、進化しているが、
人間の基本特性は変わっていない。

人は積極的に未来の可能性へチャレンジしていく
失敗と損失は常につきまとう
それでも、その先へ進む!

受動的、従属的に惰性で生きるか (それでも死なない未来が待っている)
能動的、創造的に未来と対峙していくか、
選択権は一人一人の人間自身が持っている。



この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
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