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これが本当のカニバリズム…の話

スーパーの生鮮食品売り場にて
売られていた生きた沢蟹を、
4月から4ヶ月の間
食べずに飼育してみたが、
先日雌が死んだ。
主人によると、
私と息子が実家に帰省している間に
雄と交尾を始めたらしい。
しかしそのまま動かなくなり
翌朝には雄に共食いされていた。

番いで飼ったのは
うっすらと繁殖を期待したからである。
子蟹が湧いて出るよと
主人や他多数から止められたものの、
その一連の流れは
生き物を飼育するからには
観察してみたいものの一つであった。
ところが期待通り交尾が始まったものの、
あろうことかメスが息絶え、
さらには雄に喰われているのを見た私は、
なんだか興醒めした。
今現在雄一匹になった水槽に対し、
まるで情熱を注げない自分がいる。

タイトルは共食いをする雄蟹を見ながら
主人が言い放った言葉であるため、
私にはなんの責任もない。



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あややま
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