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肝脂肪肝と言われた私の感情コントロール 〜怒りの種類と対策について〜

昨日に引き続き、今日は、肝脂肪肝と言われた私の怒り方のポイントをお伝えしていきます。

怒り方、これは結構大切なことで、特に私たちは自分の怒り方の特徴を把握していません。怒っている時、私たちは基本的に我を忘れているためです。

食事や運動といった生活習慣の改善が重要であることは広く知られていますが、実は感情のコントロールも肝臓の負担を軽減する上で大切です。

それは、肝臓が怒りの影響をものすごく受ける臓器です。
これは、陰陽五行の五行説でも言われていることなのですが、つまり、怒りを抑えること、これがとても重要なわけです。
つまり、「怒り」は肝の働きに深く関わる感情とされています。東洋医学では、「怒り」は肝に気を滞らせ、血流の乱れを引き起こす要因になり得ると考えられています。

漢方別怒り方チェック

今回は、「怒り方」のパターンを4つに分類し、それぞれの特徴と対応する漢方をご紹介します。自分の怒り方を理解し、適切な対応を取ることで、心身のバランスを整え、肝への負担を軽減する一助になるかもしれません。

① 桂枝茯苓丸

頭に角が生えるように怒るタイプ。

このタイプの怒り方は、顔を真っ赤にして頭に血が上り、「カッとなる」ことが多いのが特徴です。慢性的に肩こりや頭痛がある場合が多く、血行不良による「瘀血(おけつ)」の状態が背景にあります。

対応する漢方
桂枝茯苓丸は、血流を改善し、停滞している血を巡らせる作用があります。特に女性の月経不順や頭痛にも使われる処方ですが、怒りやすく、感情が急激に爆発しがちな人にも効果的です。
特に、ぶつけた記憶がないのに、あざが出来やすいなどの自覚症状があるときに注意が必要です。

② 柴胡桂枝乾姜湯

激昂型の怒り方

このタイプは、普段から沸点が低く、些細なことで怒りやすいのが特徴です。怒ると声を荒げたり、暴言を吐いてしまったりするなど、周囲を巻き込むほどの激しさを持っています。また、怒った後に汗をかく、のぼせるなどの症状を伴うことがよくあります。

対応する漢方
柴胡桂枝乾姜湯は、体内の熱を冷まし、肝気の滞りを改善する処方です。この処方は、イライラが高まりやすいタイプや、更年期障害による感情の揺らぎにも適しています。気分を穏やかに保つことは可能ですが、怒ると見境がなくなるタイプには注意が特に必要です。

③ 大柴胡湯

怒るまでに持ち堪えるタイプ

このタイプは、普段は冷静で我慢強いですが、怒るときには爆発的に激しく怒る傾向があります。怒った後は胃が重たくなる、腰痛を抱えることが多い、胸のつかえを感じる、便秘がちになるなど、身体に症状が現れることが少なくありません。

対応する漢方
大柴胡湯は、胃腸の働きを助けながら、滞った気や熱を外に発散させる作用があります。特に「怒りを溜め込むと身体に影響が出る」タイプには適しており、慢性的な便秘や胸のつかえを伴う場合にも有効です。

④ 四逆散

顔に出ない、奥歯をすり減らすタイプ

このタイプは、感情を内に秘めて表に出さない傾向があります。一見穏やかに見えますが、怒りを内側で噛み締めてしまい、それがストレスとなって体調を崩すことが多いタイプです。胃の痛みや食欲不振、便秘や下痢を繰り返すこともあります。

対応する漢方
四逆散は、体内の気の巡りを整え、滞った感情をスムーズに流す処方です。特に、ストレスで胃腸の調子を崩しやすい人には適しており、怒りを「溜め込んでしまう」傾向がある人におすすめです。


特に肝臓を痛めやすい怒り方とは?

肝臓を特に痛めやすい怒り方は、「怒りを溜め込むタイプ」です。今回で行けば、典型的には「四逆散タイプ」に該当します。このタイプは表面的には冷静に見えるものの、怒りを内側に秘めて感情を抑え込みがちです。

理由としては、このようなものが考えられます。
怒りを溜め込むと「気滞(きたい)」が悪化する
•怒りを表に出さずに溜め込むと、肝が本来の「気を巡らせる」役割を果たせなくなり、「気滞」と呼ばれるエネルギーの滞りが生じます。
•この滞りは、血液やエネルギーの流れを妨げ、肝臓に負担をかけます。結果として、慢性的なストレス、イライラ、不眠、胸のつかえ感、消化不良などが起こりやすくなります。

他のタイプとの比較

1. 頭に血が上る(桂枝茯苓丸タイプ):
怒りが短時間で爆発しやすいですが、持続性が低い傾向があります。適切に発散すれば、肝へのダメージは比較的軽微です。

2. 激昂型(柴胡桂枝乾姜湯タイプ):
怒りの沸点が低く、感情を頻繁に爆発させるため、肝臓に負担をかけます。ただし、頻繁に発散している分、「溜め込むタイプ」ほどの深刻な滞りにはなりにくいです。

3. 溜め込んで激怒する(大柴胡湯タイプ):
怒りが抑えきれなくなった時に一気に爆発するため、身体的な影響が一時的に強く現れます。ただし、普段から滞らせていなければ、長期的なダメージは少ないです。

4. 怒りを溜め込む(四逆散タイプ):
表には出ないため、一見平和的に見えますが、内部で肝の気を滞らせ続けることで、慢性的なダメージが蓄積します。気滞は血流の停滞(瘀血)を招き、肝だけでなく全身の健康に悪影響を及ぼしやすいです。

結論

溜め込み型(四逆散タイプ)が最も肝臓を痛めやすいです。

怒りを「溜め込む」ことで、ストレスが慢性的に肝臓を圧迫し、気・血の滞りが全身に広がります。このタイプは怒りを適度に外に発散する方法を学ぶことが肝臓の健康を守るために非常に重要です。

対策

まずは、良い人であることを捨てましょう。無駄です。その場で反論できることは、相手に配慮して反論してスッキリしてしまいましょう。
日常的に「自分の怒りを小出しにする」習慣を意識しましょう(言葉にする、紙に書く、運動など)。
また、「四逆散」など、肝の気を巡らせる漢方を検討する。
ストレッチや深呼吸など、気の巡りを促す活動を日常に取り入れるなども有効です。


怒りをコントロールして肝を守る

怒りは、私たちにとって自然な感情であり、それ自体が悪いものではありません。しかし、怒り方によって肝臓への負担が大きく異なることを知り、自分のパターンを把握することは、健康管理の一環として重要です。

感情と健康は密接に結びついています。私の場合は、四逆散的な気質がどこかにあって、それが今回の肝脂肪肝という形で現れたと考えています。


まとめ

怒りをやり過ごすために、私の場合は、食事・飲酒へと繋がってしまいました。
これは純粋に反省すべきところです。
かといって、この習慣を見直すために、食事の摂り方は今後より考えなければなりません。

明日は、食事との向き合い方のプランをお伝えしていこうと考えています。

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