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血圧って低ければ平気?

血管壁を守るためには、確かに血圧を下げることは大切なことです。
しかし、本当にそれで健康な体を維持できるのでしょうか?
血液は通常、熱を運ぶ性質があると昔から考えられてきました。
しかし、血圧を下げることに注力すると、その分冷え性を訴える方が多くなるようにも感じます。
血圧が維持できないということは、脳への血流なども維持できなくなるため、脳への影響も出てきます。
今日はそれらに続くお話しをしていきたいと思います。
今日もよろしくお願いします。

1. 現在の血圧がどのように決められているのか

血圧の基準値は時代や地域によって変わることがありますが、現在日本では、一般的に収縮期血圧140 mmHg以上、拡張期血圧90 mmHg以上が高血圧とされています。高血圧が健康に与えるリスクを下げるため、多くの医師がこの基準値を下回ることを目指して治療を行っています。

この数値は、大規模な臨床試験の結果得られた数値で、あくまでも平均値です。
血圧が高くても平気な方もいれば、そうではないという方もいらっしゃいます。

この基準は、主に心血管系の病気リスクを下げるために設定されており、血圧が高いと心臓や血管に負担がかかるため、動脈硬化や脳卒中などのリスクが高まります。

しかし、一部の研究では、過度に血圧を下げると血流が十分に確保できず、特に脳への血流が不足する可能性が指摘されています。血流が低下すると、脳細胞が必要な酸素や栄養を受け取れなくなり、長い目で見ると、認知機能の低下や認知症リスクが高まることが懸念されています。

2. 血流が確保できないと起こる脳への影響

血圧が低くなりすぎると、脳に十分な血流が届かなくなり、様々な脳機能の低下が引き起こされる可能性があります。いくつかの研究では、低血圧が認知症のリスクに関連しているというデータが示されています。

ある研究によれば、特に高齢者において血圧を急激に下げると、認知機能の低下や認知症リスクが増加することが報告されています。血流が脳に十分に届かないと、短期的にはふらつきや集中力の低下が見られることがありますが、長期的には認知症の進行や脳卒中のリスクも増加します。このため、血圧を単に低く抑えるだけではなく、適切な血流の維持が重要です。

3. 日々の対策

血管の柔軟性を保つことは、血流を良好に維持し、健康を守るために重要です。血管が硬くなると、動脈硬化や心血管系の病気リスクが増加します。以下の対策を日常生活に取り入れることで、血管の柔軟性を保つことができます。

バランスの取れた食事
血管の健康を保つためには、抗酸化作用のある食品やオメガ3脂肪酸を含む食材を摂ることが有効です。特に、緑黄色野菜や果物、魚、ナッツ類は血管の弾力を維持するのに役立ちます。また、塩分の摂取を控えることも重要ですが、天然のミネラルを意識して適切に摂取しましょう。血圧の上昇を防ぐことも大切です。

定期的な運動
有酸素運動やストレッチは血管の柔軟性を高める効果があります。特にウォーキングやサイクリング、ヨガなどの運動を取り入れることで、血流が促進され、血管が柔軟に保たれます。

ストレス管理
長期的なストレスは血管を硬くし、血流を悪化させることがあります。リラックスする時間を持ち、深呼吸や瞑想、趣味に没頭することで、血管の緊張を緩和することができます。

良質な睡眠
十分な睡眠を確保することは、血管の回復に不可欠です。睡眠中に血管が修復されるため、毎晩7〜8時間の睡眠を心がけ、睡眠の質を向上させる習慣を持つことが重要です。

体温管理
血圧が低すぎると、冷え性になりやすくなります。冷えは血流を悪化させるため、温かい飲み物や入浴などで体を温めることを心がけましょう。

まとめ

血圧を下げることは心血管系の健康において非常に重要ですが、過度に血圧を下げすぎると血流不足や血管の硬化といった別の健康リスクが生じる可能性があります。
特に、血流が不足すると脳への酸素供給が低下し、認知症リスクが高まることがあるため、血圧管理は適切なバランスが重要です。また、血管の柔軟性を保つためには、運動や食生活、ストレス管理、睡眠などを意識して生活習慣を整えることが大切です。

日常生活で血流と血管の柔軟性を維持し、より健康的な体を目指していきましょう。

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