200人規模のマイベストに経営企画1人目として入社してやっていきたいこと
こんにちは、株式会社マイベストの経営企画責任者の岸本です。
noteはかなりの期間放置していたのですが、2022年のアドベントカレンダーで25日大トリ投稿という名誉をいただき、筆を執りました。
今年のテーマは「マイベストへの入社理由」。僕以外の24人が、個々の視点ですでにとても良い内容を書いてくれていて、マイベストの中身についてもステルス解禁のインタビューや、サービス誕生秘話のnote等充実。
しかも某趣味PJでフォロワー数万以上の方々のSNS発信ノウハウを伝授いただいてる(横目で見ている)中で、Twitterフォロワー1,000人程度しかいない自分は、個人的発信に全く才能がないと確信しています。
そこで今回、シンプルに仕事として「マイベストの経営企画1人目として入社してやること、やっていきたいこと」を明文化し、宣言することで自分にプレッシャーをかけていく方式を採用しました。もし一緒に取り組んでもいいよ!/面白そうだから一緒にやってみたい、という方がいたらぜひ気軽にコンタクトください。
え?200人規模の会社で経営企画1人目なの?
経営企画の発信といったらベーシックの角田さんですが、立ち上げについて書かれたnoteでも、簡易なアドバイスとして100人以上、複数事業、という点を挙げられています。
一方マイベストは約200人、サービスはワンプロダクトなものの、事業としても複数あり(favlistという新規事業に取り組んでます。頑張れ!)、このままではDeNAの先輩の角田さんから「俺のnoteみてなかったんか?!」と詰められてしまいそうです。
実はマイベストにおいて、経営企画の採用枠自体は数年前からオープンになっていました。僕からも前職時代から人材紹介の立場で何度か人も紹介させていただいていました。その中で結果的に今立ち上がった、という経緯になります。
今のマイベストは社員数/事業数だけでなく、「経営企画が立ち上がることでプラスになる要素」で言うといろんな要因を挙げることができる会社でして、当時の人材紹介担当者視点で(外からの視点で)ざっと書いてみます。
事業収益規模がすでに大きい。すごいベンチャー100のIPO実績ある会社過去5年遡ってもトップクラス。
創業から継続黒字なので、攻めのコーポレートアクションも選択肢として取りやすい。潤沢な自己資金。
ZHodlingsと資本業務提携しており、ガバナンスも高い水準で求められつつ、連携したコーポレートアクションも多様な選択肢がある。
そもそも経営陣が経営企画という役割/業務に詳しく言語化したミッション/タスク調整が可能(経営企画ってマイナーかつ定義がバラけがちなので意外にここは大事そうですね)。
商品/サービス含め、オールジャンルカバーのサービスなので、シンプルに考えないといけないことが広い。経営陣がマインドシェアを本来の役割以外のところにも多く取られてしまう構造にある(わかりやすい例でいうと関連規制や業界構造がコスメと家電て違うよね、というイメージ)。その結果、経営企画の支援によって、経営陣のマインドシェアを適正化する余地が高い。
実際入社すると、上記はもちろん齟齬なく、また外から見た以上に改善余地が大きくて、やりがいのある課題がたくさんあります。
とにかく事業の範囲が広く”あらゆる選択”を対象としている中、ユーザーに向き合い一つ一つのコンテンツが丁寧に作られているため、既存のサービス内容をしっかりキャッチアップするのも大変な作業です。
そういった環境で初めて経営企画の仕事を進める際、経営企画が何も知らないくせに・・・と、事業部と対立してしまうのは”あるある”だと思いますが、マイベストではそういったことはありませんでした。徹底したユーザーファーストの視点と、3つのバリュ-の浸透度が高いことで、あらゆるPJであらゆるメンバーからの協力を得やすく、逆に「こんなこともできますよ!」「なにかできることありませんか?」と助けていただく毎日です。
助けられすぎて、感謝の気持とともにミスチを何度も差し入れしています。(田村さん、素晴らしい商品をいつもありがとうございます。)
そんな中やっと1人目なんです。早く採用したいです。土日、早朝深夜どこでも面接/面談合わせますので気軽にコンタクトください(2回目)。ミスチ目当てでも大丈夫です。
やっていきたいこと
マイベストに限らず、経営企画ってなにするんでしょう?と言われたときに、自分は以下の図が好きで引用して説明させてもらっています。マイベスト社内向けの経営企画を説明したNotionTOPにも貼ってます。
図だと一部、経営陣からの矢印になってますが、テキストで表現される部分すべてが経営企画の真価を問われるポイントかと思います。また、その中でも太字が推しポイントです。
前置きが長いですね。でもすいません、大事なことなので、しっかり書かせてください。経営企画は一般的に、
組織規模や事業規模が大きくなることで見えにくくなることを見える化する(→計画立案/実績GAP分析管理)
多種多様かつ多量な人、物、金の配分を最適化する(→経営資源の最適配分)
があり、M&Aなんかも花形業務として紹介されることが多いと思います。もちろんこれは当然行っていく業務ではあるのですが、それ以上に今のマイベストだからこそ、経営企画としてやりたいことがあります。前述の項目の中でも、
会社全体で、仮説としての戦略の検証と進化、をすすめていく
を注力領域といてドライブしていきたいと思っています。下記、入社前に僕がCEOの吉川から受け取ったメッセージです。
僕の経験上、メディアからサービスへの進化はとても難易度が高く、だからこそ実現できるととても大きなインパクトのある打ち手です。(わかる人にだけわかる余談ですが、あの時一緒に奮闘した皆さん、今でもいつもお世話になっております。本当にありがとうございます。)
上記の実現のためには、その時「計画を作った」「最適な配分をした」ではなく、
マーケ戦略の立案・実行、プロダクト改善、組織体制整備、オペレーション構築といった下流の部分まで含めて、いわゆる一般的な経営企画業務を中心としながらも、領域に縛られずにその時に最も解決しなければいけない課題に対峙して、mybestのプロダクトマーケットフィットの実現に貢献していく必要がある
と考えています。風呂敷を広げすぎている感は否めないですが、まずは身の丈に合わないゴールを明確化するところから、Global No1を目指した新卒時代に戻ったつもりでやっていきたい、と思っております。
ちなみに誤解されたくないのでちゃんと補足をすると、経営企画が何から何まで全部解決する、という意味ではなくて、領域に縛られず問題に対峙して貢献するということです。
マイベストによらず、成長ベンチャーは日常の中で120%の力で走り続けている事を忘れてはいけません。しっかり中心となる経営企画業務をこなしながら、上記図にもある対話・支援、なにより「結果的に戦略検証と進化が伴うものであること」を大事に、全力をかけていきたいと思います。
なお、「入社理由」という観点でいうと、マイベストに入ったきっかけとして、下記の本が影響しています。(ちょうど前職で事業会社&ファンド関連の仕事をした中で、企業価値、に関心があり読み漁っていた)ご興味ある方はどうぞ【PR】
会社という迷宮
三位一体の経営
企業価値の神秘
新解釈 コーポレートファイナンス理論 「企業価値を拡大すべき」って本当ですか?
今やっていること
抽象的な話が続いたので、直近やっていることも書いておきます。合わせて「こんな経験ができて楽しいよ!」をアピっていこうと思います。
ちなみに、経営企画というとPEやコンサル、金融や財務に強い系の人がイメージされること多いのですが、僕はITベンチャーのプロダクト/新規事業開発キャリアなので、Bizdev/アライアンスなんかもどんどんすすめられるチームにしていきたいと思ってます。
予実管理&経営会議運用
ポイント:単に予実精度をあげるとか、会議を形式的に運用するという目線ではなく、「戦略の仮説検証の土台設計と進行管理」をしていきます。また、予実管理観点だけでも、横断の領域で、かつ、ここまで大きいユーザーニーズに直接向き合う(お金で生み出した/広告販促で生み出す流入が殆どない)数字管理は、他ではなかなかできない経験かなと思います。
中期経営計画のアップデート
ポイント:事業変革フェーズ(上記で言うメディアからサービスへの変革フェーズ)での事業計画検討は難易度が高い分、その過程でスキルはもちろん身につくし、市場においてもレアなタイミングなので、俗に言う「履歴書がきれいになる」タイミングなのは間違いないと思います。
M&A検討
ポイント:前述のとおり純粋な資金余力が有り、選択という大きな領域への1手として検討するM&Aは、文字通り選択肢が広く、クリエイティブに検討できる土台かなと思っています。
特許戦略検討
ポイント:マイベストのコアコンピタンスは オペレーション にあります。月2000点もの商品を購入、検証し、その数/種類を広げながら、研究者の方とも協力して評価手法も開発している中、しっかり権利を守る取り組みを強化していきます。レアで価値の高い「立ち上げフェーズ」になります。
その他事業部支援(今のところPR・人事組織・新規事業アイデア検討・開発プロダクト 等)
ポイント:とにかく課題はたくさんです。課題を見たら解決せずにはいられない、そんなあなたにぴったりです。
上記の4つ+その他支援は具体的な既存PJですが、前述の通り、何でもやるぞ!って感じなので、マイベストという軌跡の土台で、「“最高の選択体験”を実現し、世界を変える」というビジョンに共感している人なら、具体的なミッション/関わるPJはその方のWill Can にあわせてつつ、一緒にMustを決めていければと思っておりますmm
しかもここまで読んでくれてる人に今更な話ですが、実はマイベスト、いわゆるバックオフィスと言われる機能は「管理部」としてまとまっています。
そしてこの規模では信じられないことに、現在5名です。かなり筋肉質なメンバーで、特にCFOの木本さんは超人です。少人数でめっちゃ忙しい中でも笑顔の絶えない和やかな雰囲気で、とても働きやすいと思います。
シンプルに分けてしまえば攻め=経営企画、守り=経営管理(管理部)ですが、ガバナンス論でもよくある通り、これは表裏一体/陰陽図/メビウスの帯なので、応募の際には応募職種とか、自分が何にアサインされるのかな・・・?みたいな視点は一旦気にせず、なにかわからないけど貢献したい/できる仮説がある、みたいな状態でも、気になったらまずはお気軽にお声がけください(4回目)
マイベストは全職種絶賛採用強化中です!
経営企画だけでなく、人がぜんぜん足りてません。
ぜひ助けてもらえたら嬉しいです。いきなり応募が難しければ、お気軽にDMなどくださいませ!(早々の5回目)
採用総合TOP
開発系向けはこちら
新卒向けはこちら
ところであなたはだぁれ?
これを最後に書くのかよ!というのはさておき、あまりない経歴かなーと思うので最後にしました。同じような経験の人の転職話のほうが参考になりそうですもの。
ただ実は個人的には「経歴経験」は転職においては重要じゃない場面も多いかなーと思っていて、あくまで参考程度として、最後にもってきました。実際僕は採用時、経歴よりワークサンプルテスト的な観点での質疑/アウトプットでの評価を重視してます。
役割は適宜変わっていってますが、一貫してる軸は「会社や事業の価値に貢献すること」です。それを支える考え方として「ビジネスはとても面白い」というものがあります。簡単に表現すると、僕にとって「ビジネスは趣味」です。
これは僕の師匠の受け売りですが、17世紀初頭に株式会社ができたきっかけは、「大きすぎるリスクを抱える夢を実現する装置」です。挑戦とその結果を長期にわたって試行錯誤できるビジネスという領域自体をを楽しんで、毎日を過ごしています。(余談ですが比較として、自分の姉は北千住でアートセンターをNPOとして運営しています。これはこれで本人はとても楽しそう。)
マイベストはその中でも「マイベスト」として選んだ会社なので、新卒時代に脊髄に染み込んだ「選んだからには正解にするために全力を注ぐ」姿勢で、引き続き事業に取り組んでいきたいと思います。
最後に、完全に余談ですが、何かのタイミングでCEOの吉川が
「人生は選択の積み重ねでできている」
とぽろっといっていた記憶があります。岸本はこれにとても共感しておりまして、
「選択した結果の積み重ねで人格が定まってくる」
という理解をしています。もうちょっとキモの部分を明確に2極構造で書くと
「自分が先にあって、それが選択するのではなく、選択した結果、自分ができる」
というイメージです。
一方で、そのような重要な 選択 という行為は、特に人生の重要な意思決定になればなるほど、圧倒的に試行錯誤できる回数に限りがあります。
マイベストに入る以前から、僕の大好きなブログの中にも
”本当に大切な決断を行うためのデータは常にたりない”
という記述がありました。マイベストに出会って、これが何度も思い出されています。こういった背景で僕は
「ユーザーの代わりに、選択に向き合い、あるべきを模索してくれるマイベストっていいな」
と素直に思うことができています。本当にマイベストを選べるようになり、名前にサービス内容を追いつかせていきたいなと思っています。
膨大なリソース、ノウハウ、なにより社員の熱意を注いでいるマイベストは、誠実、協力、ストイックという3つのバリューを元に、真剣に”選択”に取り組んでいます。
経営企画はその活動/仮説検証をブーストするコアとなり、僕はそこを1人目として恥じない形で取り組んでいければと思っています。でもまだ1人、ましてや僕のような小物では何もできないので、我こそはという方はぜひ助けてください!(何回目)
熱が入ってかなりの長文になってしまいました。最後まで読んでいただいてありがとうございます。それではハッピーメリークリスマス&良いお年を!^^