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スーパーでのコーヒーの買い方

コーヒーが最も手軽に購入できる場所として、スーパーマーケットが挙げられるかと思いますが、どうやって選べばいいのか?ということを今回書いていきたいと思います。

前提:スーパーに焙煎直後のコーヒーは無い

まずスーパーマーケットに大量陳列されている商品の大前提に関してお話しますと、「焙煎直後」という商品はまず存在しません(小規模スーパーなら別ですが)スーパーマーケットに並んでいる商品の大半が、メーカーの製造後流通問屋に在庫、スーパーの在庫が減ってきたら、流通問屋が納品という流れになりますので、店頭に並んでいる商品は商品製造後(焙煎後)約1.5カ月~2か月が経過した商品が大半ですので、焙煎直後のコーヒーを販売しているスーパーは本当に稀です。ただし、その分大量に製造するため販売価格は安い傾向にあるので、このお買い得感が最ものメリットといえるかと思います。

リュウツウ

2種類は配合がわかる「裏面表記」

スーパーで購入するお客様のほとんどが、商品のパッケージ、ブランド、価格で購入されるのではないかと思いますが、商品に使用されている原料を少なくとも2原料を裏面表記を見ることで確認することが可能です。この裏面表記は公正取引規約上、「商品に使用している原料を多い順から3か国記載しなければならない、ただし3か国目は『その他』と記載できる。」となっているので、少なくとも2か国は記載しなければならないのです。

ポイント1.アラビカ種とカネフォラ種の配合比

アラビカとカネフォラ種については以前別の記事で説明させていただきましたが、簡単に言うとこのようになります。

アラカネ

カネフォラ種の使用目的はコクを出すため、より買いやすい価格にするためですので、「入っているからマズい!!」ということでは決してありません。ただし、独特の香り(私は畳の匂いや、コンクリートの匂いに感じます)や渋みが出るのは確かなので、香りを楽しみたい方や、あっさりと味わいが好みの方にはあまりおすすめはできません。そこで商品の裏面表記(一括表示)を見ていただきたいのですが、原料の項目に「生豆生産国名:○○○○○、○○○○○、その他」と記載されていると思いますが、この1か国目や、2か国目にカネフォラの主要生産国であるベトナムやインドネシアが記載されている場合はカネフォラ種の配合比が高い商品ですので、注意が必要です。※「インドネシア」と記載されている場合、代表的な銘柄である「マンデリン」が使用されている場合がありますが、g当たり1.0円をきるような商品であればほとんどがインドネシア産カネフォラ種が使用されていると思います。ただし!!3か国目は「その他」と表記することが可能ですので、多くのメーカーはこの3か国目にカネフォラ種を使用し、「その他」と表記しているので、この場合はカネフォラ種が使用されているかどうかを裏面表記だけで推測するのは不可能です。

賞味期限残

コーヒー商品の賞味期限は使用する包材のバリア性や各メーカーの考え方によって異なるのですが、大半が「6か月」や「1年間」に設定されていると思います。よって、商品の裏面表記を見た際にいつ製造された商品なのかというのがだいたいわかると思います。例えば本日2021.07.19時点で賞味期限2022.06.19の商品でしたら、「おっ1か月前に作られた商品だな」と分かります。ここを一つの目安にして頂ければと思います。

コーヒー製品の品質保持にはいずれのメーカーも努力をしているのですが、個人的には焙煎後2か月以上経過したコーヒーはすでに劣化は始まっています・・・。スーパーで買うコーヒー商品とはそういうものだという認識が必要ではないかと思います。

ポイント3.バルブの有無(経時変化対策)

コーヒーは焙煎直後から炭酸ガスを放出し続け、放出とともに香気成分は減少していきます。その後、温度・水分・酸素・光といった要因で劣化が進んでいくのですが、スーパーで販売されているような商品はこういった要因の影響を受けづらい資材構成になっており、炭酸ガスを放出するバルブがついています。焙煎直後のコーヒーはガスを放出するため、このバルブがないと袋がやぶれてしまうのですが、その対応のためについています。またこのバルブはコーヒーのガスの放出に伴う内圧の上昇によって内から外へガスを放出するのですが、外から内へ酸素を吸わない一方通行のバルブになっています。このバルブが無い商品はガスの放出対策をしていないのではなく、焙煎後に一定時間置いて、ガスを放出しきった後のコーヒーを充填しています。ただし、この放出後のコーヒーは香気成分も一緒に放出するため香りや風味は弱くなる傾向にあります。このバルブの有無が品質に直結しているといっても過言ではありません。ちなみに真空包装している商品もガスの放出後に充填・真空加工されているので、商品の形態は良いのですが鮮度はあまり高くはないです。。。

商品の価格と品質のバランス

これは販売している店舗によっても違うので一概には言えないのですが、gあたり1.0円をきるような商品はほとんどカネフォラ種が入っています。中にはアラビカ種100%の商品をとんでもない企業努力で販売しているスーパー様もございます。アラビカ種100%使用の商品であれば、g1.5~1.8円ほど、カネフォラ種を使用している商品であればg0.9~g1.3円ほどが妥当かな~と思います。上記の内容を含め商品を選ぶときは以下3点を見れば、よい商品を選ぶ近道になると思います。

みかた

終わりに・・・おすすめのお店

スーパーでコーヒー商品を購入するにあたり、おすすめしたいスーパーは色々とあるのですが、「成城石井」と「ロピア」が特におすすめです。

成城石井のオリジナルコーヒー商品は「アラビカ種100%使用」、「豆商品」(粉商品に比べて鮮度が保たれる)、「その場で粉砕してくれる」、「製造から店舗に並ぶまでの時間が短い」という特徴があり、価格以上の品質があります。商品によっては専門店レベルを超える品質、鮮度で商品を置いています。セール商品は特に経過が短いのでおススメです。

ロピアのオリジナルコーヒー商品は品質と価格のバランスが驚くほど良いです。「この値段でこの品質かい!」と最初購入した時驚きました。回転率がいいのか店舗に置いている商品も経過が短いのも特徴的だと思います。

ちなみに弊社の販売するコーヒーは焙煎後「10日以内」のものを比較的購入しやすい価格で販売しておりますので、一度通販サイト覗いて頂けますと幸いです。。。宜しくお願いします!



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