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国際家族計画連盟(IPPF)とは。

国際家族計画連盟(IPPF)は家族計画の普及を目的として1952年にインドで設立。傘下の約140の加盟協会が、世界約170か国・地域で人口及びリプロダクティブ・ヘルス分野で活動。

1950年代初頭「怒りをもって立ち上がれ」のスローガンを掲げた男女が、女性が自分の妊娠・出産をコントロールする権利を求めて声高にキャンペーンを始めました。

家族計画は人権ですが、これまで多くの国や地域で、社会的慣習によって実現を阻まれてきました。今日では当然とされている考え方への賛同を得るために、当時の活動家は大きな敵意に立ち向かいました。投獄される活動家もいる中、文化、伝統、法律、宗教観と向き合いながら、世界中の女性たちの生活向上を目指して活動が続けられました。結果、1952年に開かれた第3回国際家族計画会議において、8カ国の家族計画協会によって国際家族計画連盟(IPPF)が設立されました。

それから60年余、IPPFは150カ国以上の加盟協会を擁する連盟として、160カ国以上で、4万カ所以上のサービス提供拠点を通じて事業を実施しています。2017年には、2億860万件のセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルスサービスを提供しました。

組織体制と資金についてはIPPF事務局は英国ロンドン本部と6つの地域事務局から構成されます。アフリカ地域事務局(ケニア、ナイロビ)アラブ地域事務局(チュニジア、チュニス)東・東南アジア・大洋州地域事務局(マレーシア、クアラルンプール)欧州地域事務局(ベルギー、ブリュッセル)
南アジア地域事務局(タイ、バンコク)西半球地域事務局(米国、ニューヨーク)各地域事務局は、所管地域の加盟協会の活動を支援、促進し、コアファンド(IPPF本部から提供される使途の限定がない資金)を分配します。

IPPF全体の方針決定のため、年に2回開催される中央理事会に、各地域から3人の地域代表が出席します。また、IPPFの活動はボランティア主義に深く根ざしており、何百万人ものボランティアが世界中でIPPFの活動に参加しています。

ビジョンは、世界のすべての人々が差別されることなく自分の健康(ウェルビーイング)と性(セクシュアリティ)について自由な選択ができる社会を目指します。ミッションは、60年以上もの活動や成果を踏まえ、次のミッションに基づいて活動します。 現地が主導しグローバルにつながる市民社会運動のリーダーとして、十分なサービスを受けられない人々を含む、すべての人の性と生殖に関する健康と権利を擁護し、必要なサービスの提供を保障します。


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Motomi Revels
読んでくれてありがとうございます! 頑張っているチームのみんなに夜食をご馳走しようと思います。