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Diversity and Inclusionに対する意識の根底にあるもの

  • 大体どこの会社もDiversity and Inclusionは大事と言ってるが。。。

大体どこの会社も多様性は大事、違いを認め合い尊重することは大事だと言ってる。
しかしあまりピンと来てない。
私が勤める外資の会社でも米国など他の西側先進諸国はピンと来てるが日本ではそうでもない。
例えば、入社面接とかで「Diversity and Inclusionについてどう思いますか?」という質問を日本人に投げかけると、「多少観光客が増えた程度で、元々人種や宗教も多様じゃないし、日本人が日本語で日本の教育を受けメディアに触れて育ってきてるのであんまり意識したことはありません。LGBTQ+について多少あーそういう世界もあるのね、くらいですね」という類の回答が多い。

  • 多様性って単に人種や言語や宗教のことだろうか?

日本にだって男も女もどれにも当てはまらない人もいる。
言語も東京と大阪と九州と東北では違うだろう。
外資に勤める人と日系に勤める人はだいぶ考え方が違うように思う。
外資の中でも営業部門と私のようなPost Sales部門、後、Backofficeの人もほとんど人種が違うといってもいい。
メンバーレベルの社員と課長、部長、本部長、ましてや社長では見えてる景色も考えも違うだろう。
家庭の中はどうだろうか?お父さんと娘なんて(年代にもよるが)地球の裏側にいるくらい価値観が違う時期があるのでは?
ネットはどうだろうか?
自分と考えが違うだけで汚い言葉で罵り合うやり取りが展開されており、見ているこちらも性格が悪くなりそうになる。

要するに、自分と全く同じ人は世の中に存在しないことをまず理解し、他人に興味を持って意見を聞いてみること。そして、自分と同じところがあるのか、それはどこかを確認し、物事の捉え方が大きく違っても「私とは違いますね」とその違いを認め合うことが重要だ。
どちらが正しいとか間違っている、あるいは、罵り合って相手の考えを無理やり変えようとするのはお門違いというものだ。

その一連の行為ができるか否か、それがDiversity and Inclusionを理解しているか否かということの意味だと思う。

  • どうやったら多様性を認め合う素養を身につけ磨けるだろうか?

私が辿り着いた結論は、若いうちにたくさんの経験を積むこと。それしかないように思う。

  • 生まれた場所にずっと居続けるよりは違うところに住んでみる。田舎生まれなら東京に行ってみる。またその逆。

  • 生まれた場所を色んな事情で離れられないなら、本を沢山読んでみる。旅行に行ってみる。

  • 左寄りの考えに感化されている自分を感じたら右寄りのXもFollowしてみる。

  • 自分が老人なら若い人の意見を聞いてみる。その逆。

  • 会社で偉い立場にいるのであればどこか別のコミュニティーに所属してplayerとしてこき使われてみる。

  • 男性なら女性の意見を聞いてみる。その逆。どっちも違うのならLGBTQ+の友達を作って色々聞いてみる。

若いうちに沢山色々経験=年寄りはもう無理ということはないが、年をとると体力的に色々チャレンジするのはきついし、前頭葉が退化して段々頑固になるし簡単じゃないような気がする。
なので若いうちの方がいいのではないか?という気がしている。


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