広く伝える立場から、 現場で取り組む担い手に
マザーハウスでは「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念に共感した仲間たちが日々働いています。
「なぜマザーハウスに入社したの?」「実際に働く中でぶつかった壁は?」「仕事を通じて実現したい夢は?」等々、マザーハウスではたらくリアルをスタッフに聞くスタッフインタビュー。
今回は、2023年に中途入社した加藤さんを紹介します。
プロフィール
声なき声を拾って広く伝えるメディアの仕事
ーテレビ局に勤められていたとのことですが、どのようなお仕事をされていたんですか?
地元・広島でテレビ局では報道の仕事が長く、ニュースの取材やドキュメンタリー番組を制作していました。社会の出来事に関心をもってもらい、誰かが行動を起こすきっかけになりたいと思っていたんです。事件現場や被災地に出向くことが多く、「声なき声を拾って広げること」に使命感を感じて仕事をしていました。
ーマザーハウス広島進出時に入社されていますが、転職のきっかけを教えてください。
社会課題を誰かに「伝える」だけではなく、自分が「解決する」現場で仕事をしてみようと思ったのが最大の理由です。大学生の頃から「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げて社会的なメッセージを発信しながらビジネスとして成長を目指すマザーハウスのファンでした。
転職するつもりは最初なかったのですが、ついに2023年に広島にオープンすることを知り、会社説明会への参加を申し込んだことがきかっけです。登壇するみなさんの想いやマザーハウスだからできることを聞いて、社会性と経済性を両立したビジネスをしていきたい!と感じ、入社を決めました。
自分の言葉がお客様に伝わるお店の醍醐味
ー報道と小売りは大きく異なる業界ですよね。店頭に立ってみていかがでしたか?
初めての接客は戸惑いだらけでした。お客様にピッタリな商品を探すために質問ばかりしてしまい、空回りしてしまうことも多かったです。でも、あるとき接客の研修で「自分が得意な接客スタイルでお客様に喜んでいただければ大丈夫」とアドバイスをもらいました。
それからは報道で培った「伝える」スキルで、自分らしく商品の好きな部分を話すことを大事にしています。自分らしい接客のスタイルをみつけてから、お客様と一緒に楽しみながらバッグやジュエリーを選べるようになりました。
マザーハウス中途入社の場合は接客販売をしていない方が9割以上なので、皆さんそれぞれの得意を見つけながらお店に立たれていて、日々勉強になっています。
ー「伝える」スキルが接客でも活かされているんですね
そうですね。前職ではテレビ画面の向こう側にいる人たちに広く情報を伝えるのが役割でしたが、今は自分がストーリーテラーとして、直接お客様にバッグの魅力やマザーハウスの哲学をお伝えできることにやりがいを感じています。ただ「伝える」のでなく、ちゃんと「伝わる」ために、お客様によって話題や言い方を変えるように心がけています。
広島から世界につながる仕事
あとは、広島のお客様にものづくりの背景を語れるようにしたいと思い、昨年7月にはファクトリービジットにも参加して、バングラデシュの工場を実際に訪れました。生産地で見聞きした職人の思いや技術をお客様にダイレクトにお話しできるのは、店舗に立つストーリーテラーならではの醍醐味だと感じます。
ー広島で働きながら生産地とのつながりもできたんですね!
とても嬉しい経験でした。生産地とのつながりは続いていて、先日は現地のタナリー(皮なめし工場)の方に改めてリモートでインタビューをして、レザーの開発へのこだわりを聞きました。インタビューは広島店のバックヤードで行ったんですが、広島にいながらバングラデシュとつながっていることの不思議さを感じました。
どうしても、本社機能がある場所からでしか生産地と関わることができないのではないか、と思われてしまいがちですが、私のように地方の店舗にいながらでも生産地とつながれるというのは、製販一体のビジネスモデルだからこそだと思います。インタビューした内容は、全国のスタッフに共有して、接客に役立ててもらっています!
アメリカ進出に挑戦したい
ー最後に今後挑戦したいことを教えてください!
近い将来、マザーハウスを誰もが知るグローバルブランドに成長させます!特に、ファッションの発信地でもある経済大国・アメリカへの進出に挑戦したいです。
シミント広島店は広島平和記念資料館の近くにあるお店です。広島は、歴史的に悲しい出来事で世界に知られる場所です。そんな広島に縁のある私だからこそ、マザーハウスのように世界の隔たりをなくしていく前向きな取り組みが背景にあるファッションブランドがグローバルに知っていただけることにチャレンジしてみたいと思っています。
日本のお客様のみならず、まったくバックグラウンドの異なる海外のお客様に商品を気に入っていただいたり、哲学に共感していただいた瞬間はとても嬉しいです。とてつもなく高い壁ですが、高い壁ほど挑戦したいですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
中途入社向けの採用説明会を開催します。
マザーハウスに中途入社した3名が、マザーハウスのお店に留まらない店づくりについてお話します。仕事内容はもちろん、入社動機や実際入ってみて感じたこと、マザーハウスで働く仲間たちについて、正直にお話しします。
途上国から世界に通用するブランドを「つくる人」に。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を体現するために、目の前の先入観や常識にとらわれず、常に本質的なことは何かを考え、
生産国、販売国の垣根を超えた仲間と共に、前例のない挑戦を続けてきました。世界に通用するブランドになるために共にマザーハウスで挑戦する仲間を募集しています。