映画感想/『名探偵コナン 黒鉄の魚影』#2
感想つづきです。
前回↓
色々思うところがありすぎて困りますこの映画。
今回はいろんなポイントを箇条書きします。とっちらかると思いますご了承下さい。
前回に引き続き完全ネタバレです。
まずは大枠の話からいきます。
展開がすごすぎる、何回大波くるの?
まず灰原が黒の組織に見つかります→捕まります。
ここまでの流れが、めっちゃ早い。
この流れの速さが組織ってほんとにやばい奴らなんだ感が強まる。
でもそうなると、灰原助け出すとこがいちばんのメインだとおもうじゃないですか。
それが、ちがう。
灰原助け出すのがもう中盤には終わって、まさかのそこからもう一展開あります。
ほんとにテンポいい。すごい。飽きさせない。
音楽&BGM最高
エンディングの『美しい鰭』や、劇中の『君がいれば』が最高というのはすでに語ったんですが、
BGM・劇伴も最高にかっこいいです。
まずオープニング。
タイトルロゴからの、海にぶぁんって潜って、いつもの「俺は高校生探偵、工藤新一」が入ってくるところの流れと、曲アレンジがめっちゃいい。テンション上がる。
組織の説明に入ると、アレンジが短調気味になるとこもめっちゃかっこいい。
劇伴も、
灰原追いかけるチェイスからの、
灰原の夢の中とかも切なくていいんですよねぇ。
ちなみに一番好きなのは眠りの小五郎のとこ!
久々の劇場版での眠りの小五郎(らしいですね笑 映画全部見てるけどあんまり意識して見てないから←)で、曲の入りがおっしゃれ〜なんです。
パシフィックブイというIT系の舞台にぴったりのBGM。
登場人物たちの服装が可愛い
今回、灰原の服装はいつもより甘めのテイストになっていて、それは海の中での場面が綺麗に映えるようにということはすでにわりと注目されているのですが。
私はコナンの私服が好きです!
1日目はピンクのパーカーに白いキャップ
2日目はダーク系のシャツ&カーディガンにブラックのコート
私、原作マンガでもコナンの服装には注目して見ていまして。コナンの私服大好きなんです。なかなかオシャレなんですよ。
最後の最後、空港で直美さんを見送る場面は取ってつけたように、コナン君の正装(短パン青いジャケットに蝶ネクタイ)してるのもちょっと可愛い。
蘭の2日目のオレンジのワンピースも可愛い。
小五郎のおっちゃんも、今回は休暇モードなので、珍しくいつものスーツ姿じゃないんですよね〜
あと4回目にして初めて気が付いたんですが、元太がうなぎのアップリケが付いたベスト着てるんですよね(笑)どこに売ってるねんそれ!
「子供の言葉や行動で変わることもある」
「私は変われた、だから信じて」
灰原の名台詞です。
ここはねぇ、ずっとコナン追ってて、灰原と少年探偵団との関係性を見てたら本当に「うううう涙」ってなります。
ただ、だからこそ、欲を言うと、
ここで一瞬、少年探偵団のみんなのカットを入れて欲しかったーーーー。
更に欲を言えば、
歩美ちゃんの「逃げてばっかじゃ勝てないもん‼︎ぜーったい‼︎」(43巻)を入れて欲しかったけど、ま、それはさすがに欲が過ぎますね…笑
でもエンドロールで、哀ちゃんに抱き付く歩美ちゃんが見れたからそれで満足です。
光彦の「お見舞いに行きます!」っていうとこも可愛い。今回の博士クイズはみっちゃんの正解でしたね〜!
最近、歩美ちゃんと光彦が可愛くて仕方ないんです。小さい頃に漫画読んでたときはそんなこと感じなかったのになぁ。
元太はこの期に及んでお土産買ってきてとか言うとるし、ほんと愛すべきキャラです。(ちゃんとコナンもお土産買って帰ってるの優しい)
ちなみに灰原と子供達の関係図ではないけど、子供と大人という関係で、
コナンと佐藤刑事のやりとりを混ぜてるのもめっちゃいい。
コナン(=子供)の言うことを信じられなかった佐藤刑事(=大人)の描写があり、
けれどもコナンの言ってたことは本当だという事実に至り、
コナン自身からあのタイミングでちゃんと佐藤刑事に「あのときはごめんね」って謝るの。
コナンも言い過ぎたことには気付いてるんだよね。
もちろん佐藤刑事もちゃんとコナンに謝る。
大人のチョイスが佐藤刑事っていうところもポイント高い。
一番理解がありそうな佐藤刑事ですら…っていうところが。
まじで脚本素晴らしいっす。
コナン「嘘だろっ?!!!」×2
最後の人工呼吸の流れが心拍数やばいという話は散々しましたが、
やはり前半のピークであるここの流れも語るに外せない。
ウォッカたちの車が駐車場に停まり、
察知した灰原が上着を羽織り、
歩美ちゃんにはだけた布団を掛けてあげて、
ドアをそっと開けたら、
もう目の前にウォッカとピンガが来てる。
ここが一番怖い。
灰原が連れ去られたことに気付いたコナンが建物内対面の廊下を追跡メガネでピント合わせ(コナンの動揺のせいかピントがぶれてるのも怖さを増長させる)、
車に乗せられる灰原を見つけ、
コナン「嘘だろっ?!!!」(1回目)
バルコニーから伸縮ベルト使って伝降りようとすると。
月をバックにバルコニーから飛び立つ蘭。
(さすがに初回鑑賞時は、にやけたけど)
ここの蘭めちゃくちゃかっこいい!!!
ベルモット編の波止場での決戦で、ジョディ先生の車のトランクから飛び出して来たときと完全に一致。
「唐突さ」が、敢えていい。
このあまりの唐突さで、ベルモット編をすぐ彷彿とさせてくれるし、
新一の名言「人が人を助ける理由に論理的な思考は存在しねえだろ」を体現してるし、
哀ちゃんのこと本気で大切に思ってるのが伝わるし、まじでいい。
というか灰原攫われるの2回目だから、さすがに蘭も「この子一体何者なの?なんでこんなに攫われるの?」って思うやん。
でもそういう感情は表に出さず、哀ちゃんは自分にとって大事な存在だし、当然の行動として助けるっていう、この純粋な行動動機がほんとに蘭愛おしいなぁって思うの。
今回、蘭は出番少ないけど、キャラクターとしての魅力は大満足。
そしてピンガとの大格闘で、のちに推理に効いてくる首筋のあざも残して、ナイス蘭姉ちゃん!!
しかしまさかのキャンティがライフル構えていて、それに気付いてすんでのところでコナンが助ける。
そしてコナンの「俺がいいって言うまでそこから動くな!」に新一の姿を重ねる蘭。
コナンは壊れたバックミラーで背面の状況を把握してキャンティの手を止めさせる。
しかしながら灰原を乗せた車は発進。
阿笠博士が回してきたビートルがベストタイミングで到着し「乗れ!新一!」
ここからのカーチェイス&スケボーでの挟み討ち作戦。
博士「ぶつけてでも止めたるわい!」
そして無事挟み討ちできたか・・・?と思せておいてからの、
車のまま崖から落下!!!
(ここの運転席のウォッカが地味に好き。第一話でジェットコースターに乗ってるときの横顔を彷彿とさせる)
コナン「嘘だろっ?!!!」(2回目)
博士のビートルととスケボーは崖上で急停車、するも
コナンはすぐに切り替えて崖を下っていく。
ここのコナンの迷いのなさがまじでかっこいい。命知らず。
ありえないアクロバティックなスケボーライドを披露し、海に着水(え、そのスケボー、サーフボード機能も付いてるん?)。
しかし灰原を乗せた車は見当たらず、
またまた迷いなく海中に飛び込むコナン。
海中で車は見つかるも、もぬけの空。
と思ってると、モーター音とともに潜水艦が登場。
コナン「マジかよ!!!!」
なんとか浜に帰り着くコナンだが、灰原の行方は追えず。
泣き崩れる博士。
コナン「待ってろよ灰原、俺がぜってー連れ戻す」
ここ「俺が」ってはっきり言ってるのがめちゃくちゃかっこいいんだよ。
という一連の流れですね。
ここも心拍数の第一ピークです。はい。
(余談)ホテルの部屋割り
ちょっとハイな場面の書き起こしに疲れたので余談を挟みます。
このホテルの部屋割りがおもろくないですか?という話。
・コナンと蘭
・灰原と歩美ちゃん
・元太と光彦(たぶん)
・小五郎(たぶんひとり)
・阿笠博士(たぶんひとり)
・園子(ひとり?)
ですよね?おそらく見てとれる範囲で。
なんでコナン君は蘭と一緒の部屋なんですかー?笑
・蘭と園子
・コナンと博士orおっちゃん
でいいやん、と。笑
蘭と付き合ってるのコナンじゃなくて新一ですよねーえ???
さて閑話休題と、
もとに戻したいところなのですが、やはりまた長くなり過ぎたので次回に持ち越します。さすがに次で蹴りをつけたい。
次は主に、
組織の話と、灰原のことをもうちょい語りたい。です。