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小さく引っかかること

chokoZAPの話が連続するが。
思い立ったらすぐ筋トレができるコンビニジムとして素晴らしい運営をされているchokoZAPに、前からどうしても引っかかることがあるので書いてみたい。

chokoZAPは、無人のジム運営のために、さまざまな工夫をされている。
例えば、フレンドリー会員という制度もそう。
募集があった時にネットから申し込み、RIZAP社に「あなたはフレンドリー会員です」と認定されると会費が安くなる。
代わりに、フレンドリー会員はその分を労働で返す。

具体的には、ジムフロアや、トイレ、マシンの清掃、備品の補充などをする。
このしくみを考えた人は、すごいと思う。
会社で最も負担となるのが運営に関わる人件費、その運営作業を利用者に任せて減らす代わりに、その人たちの使用料を安くしてあげましょうという仕組みだ。

社員やアルバイトを雇うより、ずっと格安で労働力が得られる。
おまけにフレンドリー会員の方も、わずかな労働で会費が安くなる上に、めんどくさくなって足が遠のくという事態を「仕事が待ってる!」という義務感で乗り越えることができる。
日本人の義理堅さというか、責任感というか、を活用した素晴らしいシステムだ。
お互い、いいことしかない。
天才の発明だとかねがね思っている。

さらにchokoZAPでは、トレーニングマシンに異常があった時には、利用者が「ここ、壊れてますよ」と、マシン前に貼ってあるボードに書くことになっている。
社員を派遣して毎日マシンの状態をチェックするより、今使っている人に教えてもらっちゃえ、という発想である。
無人のジム運営を支えるいろんな仕組みが合って、コンビニジムは成り立っているのである。

さてこれは、chokoZAP全店舗がそうだ、ということではなく、わたしが通っている店舗がそうだ、という話として聞いてほしい。

他の店舗を知らないので、この頻度が多いのか少ないのかわからないのだけれど、うちの店舗は、このマシン前のボードにクレームが書かれていてそれが残っていることが多い。

「壊れてますよ」ではない。
壊れているなら、スタッフがすぐ対応してくれることだろう。
そうではなく、
「マシンの位置が悪い。眩しい。なんとかして」
とか
「これ、外側の筋肉しか鍛えられないですよね。内側を鍛えるやつも置いて欲しいです」
とか、そういう関係ないことが書いてあるのだ。

ここの仕組みはよくわからないのだが、おそらくボードを見たフレンドリー会員さんが、RIZAP社に連絡するとメンテナンス担当社員が来て、修理する流れなのではないかと予想している。
が、メンテナンス担当さんは、壊れてないものには対応できず、対応してないのに消すのもなんだなあ、と思って消せずにいるのだろう。

で、結果、いつまでもクレームが残り続ける。

これが地味に嫌なのだ。

「このびっくりするくらい低価格のジムで、眩しいくらいで文句言うんだ?そんなに嫌なら自前でサングラスでもかければいいのに」

「『壊れた箇所を発見したら書いてね』ってわざわざでっかく書いてあるボードに、新しいマシンを入れろというリクエストを堂々と書けちゃうんだ?日本語読めてる?」

と、書いた人に対するちょっとしたムカつきが、ざらっとわたしの心を引っ掻く。
書いてる人も悪意ではないんだろうけれど、この「こっちはお金払ってるんだから、やってもらって当たり前」という態度が気に入らない。

こんな格安ジムに、更なるサービスを求める人がいるから、日本はデフレから脱却できないんでしょうに。
サービスしてほしいならそれなりの費用を出して、そちらに行けばいいじゃないか。
ここは、そういうコンセプトでやってないんだよ。
……と思う。

これがネットの書き込みなら、ブロックするなりミュートするなりで対応できるのに、chokoZAPに行くたびに目に入る。

わたしが消してもいいんだろうか?
見るのが不快だからという理由で他人の意見を潰すのも、なんか違う気がして踏み切れない。

**連続投稿773日目**

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はんだあゆみ
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