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死ぬまでにやりたいと思っていたことを始めることにした
ずっとずっと、いつかやりたい、やらなくては、と思っていたことの一つにようやく着手した。
それは、うちの子どもが幼児期を過ごした、幼児保育研究所「めだか子どもの家」のユニークな保育の数々を書き残すことだ。
そこには、「子どもの育ちには父性と母性の両方が必要である」という創設者の理念に基づき、男の先生と女の先生がひとりずついる。
その先生方は設立以来30年以上、配置換えも転勤もなく、ずっと同じ園舎で同じように春夏秋冬を子どもと過ごし、卒園後もいつでも子供たちが還っていける場所であり続けている。
私は、子どもたちに圧倒的人気を誇る男性保育士・梅村先生のインタビューを行い、いつもおちゃらけて見える先生が本当は、こんな深いことを考えながら保育してくれていたんだよ、ということを卒園児に伝えたい。
きっとこう考えてくれていたに違いない、とみんなが思っていることの答え合わせができるようなものを書きたい。
今も魂の深いところでつながっている先生と卒園児たちの絆が、どうやって作られていったのか、それを伝えることで、保育士だけでなく、親となる人たちにも子育ての要を知ってほしい。
つまり「人間っていいな」ということを、書きながら私も実感したいのだと思う。
常にネガティブな物事にばかり目を向けがちで、うしろ向きに人生を歩いている私が、「めだか子どもの家」のことを考えると、いつの間にかニヤニヤしている。
クローバーの花咲く野原で、ミツバチが蜜を集める羽音を聞きながら、ぼーっと寝転がって春の空を眺めているような、あたたかくて眠たくて幸せな気持ちになる。
自分が良い人間であるような気すらしてくる。
読んでくださる方にも、その魔法がそのままかけられるような読み物を作りたい。
本当は、先生の言葉で全てが残せたらそれが一番いいのだが、何しろ先生はお忙しい。
私が適任なのかどうかはわからない。
けれど、一番に「やりたい」と声をあげたもの勝ちだろう。
私がめだかのことを書く。
そして後世に残し、同じような保育の志を持つ人たちの希望の灯をともし、こんなすごいお仕事をしてくださっている保育士の先生に対して「誰でもできる仕事」などという暴言が二度と吐かれることのないようにしたい。
今回は決意表明のみ。
(言ったからにはやらざるを得ないだろうから、追い込む)
OB、OGそれに卒園児の保護者の皆さま、ご協力よろしくお願いします。
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