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2023年海開き記録

ついに、海に潜って遊べる季節が始まった。
お隣美浜町の、美浜原発の真ん前の海で、今年の初泳ぎを敢行してきた。

昨年、海じまいをしたのが、12月12日。
この時は、水温も気温も11度しかなかった日で、あまりの冷たさに10分もいられなかった。
特に、直接水に浸かる顔が、冷たさに慣れずに、痛かった記憶がある。

カメラが賢いので、その日の気温・水温を記録してくれている。

それを思えば、今日は水温は19度、気温は23度と、天国のようだった。

波で揺れる海の中でフルオートで撮ってもあまりピントを外さない優秀な相棒

美浜原発の前を初泳ぎの場所に選んだのは、
①浅いので、太陽光で海水が温まりやすいはず
②稼働中の原発を冷却した排水が流れ込んでいるため、多少なりとも温かいはず
という目論見があってのことだ。

原子力発電所でタービンを回したあとの蒸気は、冷却水として取水した海水で冷やされて、もとの水に戻ります。この蒸気を冷やしたあとの海水は、取水したときの温度より約7度程度上昇して海に戻されます。これを「温排水」といいます。

電気事業連合会「温排水への対策

他の海域で泳いでいないため比較のしようがないが、風もうねりもあった薄曇りの今日にしては、快適に泳げたので、狙い通りだったということだろう。
全く寒さを感じず、1時間ほど遊んで帰ってきた。

海の中は、まだ賑やかとは言えなかったが、稚魚の群れがいたり、何やらよくわからない生物を見つけたり、卵らしきものを見つけたり、お目当てのアメフラシが海藻をむしゃむしゃ食べているところを観察できたり、実りの多い一日だった。

稚魚たち。これが何かわかるようならプロだ。私はど素人なので当然わからない

下は、初めて遭遇した生物。
特長は、4つ。
①色はピンク
②くるくるとカールしているところと
③細長い糸状のところがあり
④砂から生えていて、岩にはくっついていない

こちらは、「くるくる」が目立つ
こちらは、糸状の部分が目立つ。そうめんのアタリのピンク麺のよう。
いる所には、うじゃうじゃいる。

Google先生の画像検索は、年々、正答率が上がってきており、これだけのヒントと画像から、上のよくわからないものを「ミズヒキゴカイ」と当てた。

私はあの、くるくるした感じから、ウミウシの卵じゃないかとわくわくしていたのに、ゴカイかあ、とちょっとがっかりだ。
見えている部分は本体ではなく、餌をおびき寄せるためのものらしい。
砂の中に埋まっているのが本体だ。
「ゴカイ」という名前がついているところから察するに、釣りに使う虫エサ(にょろにょろ系。噛むと地味にイタイ)の仲間なのだろう。

夏に、このピンクを見た記憶が無いのだけれど、オールシーズンいるものなのだろうか。
だとすると、私は、こんな変な生き物を見逃していたことになる。
今年の夏は、ミズヒキゴカイが、いつものビーチにちゃんといるのかどうかを探そうと思う。

さて、続いてのよくわからないものは、こちら。
プチプチしたオレンジ色の球形のモノが、半透明なゼリー状のものにくっついているところを見ると、何かの卵だろう。
では、何の?

ここでも、Google先生は有能である。
画像検索で「ゴカイの卵」だと見破った。
こんなきれいな卵から出てくるのが、あのうにょうにょだと思うと、神様のいたずらに感心する。

これを育てて増やすことができれば、釣りえさは永遠に要らない。
かなり気になる。
これも引き続き観察していこう。

最後は、アメフラシだ。

白多めバージョン
黒多めバージョン

サイズ感が伝わるように、手のひらを下にくぐらせてみた。

かえってわかりにくいか。
ソフトボールを一回り大きくしたくらいを想像して見てほしい。
小指サイズのものが多い「ウミウシ」の仲間の中にあって、特大ジャンボサイズである。
もりもり海藻を食べまくり、もうじき、交尾して海底に中華麺のような卵を産む。
「海そうめん」と呼んで食べる地域もあるらしい。
美味しいのだろうか?
ちょっと気になる。

**連続投稿457日目**

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