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もこん炉 リアルストーリー
友人で、高知に住むもこん(本名 野中朋子さん)が、突然、木工にハマり「もこん炉」というインテリア兼アウトドアグッズを作り始めたのは、4年前のこと。
「なんだか、また、もこんが可愛いものを作り始めたなあ」とSNSで眺めていた。
四つ葉のクローバー型の窓の中に、ひらいた松ぼっくりがコロンと収まっているその姿は、たまらなくキュートだ。
いつまでも飾っておきたくなる。
それなのに、もこんは、惜しげもなく燃やしてしまう。
「なくなるところまで全部含めて、『もこん炉』だから」
というのが、彼女の考えだ。
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人も、モノも、あらゆるものが『循環』の中で生きている。
水も木も、大きな山でさえ、長い時間の中で、ぐるぐる循環している。
時間をかけて、小さく細かくなり、分子レベルに分解されて、また自然によって再生される。
永遠に残り続けるものなど、どこにも無い。
諸行は無常で、生まれて消えることだけが真実なのだ。
木でできたスウェーデントーチである「もこん炉」も、いつか必ず消えてなくなることが決まっている。
ならば、そのなくなる過程も含めて、心に残るものにしよう。
循環を意識できれば、いらない執着が消え、人は自由になれる。
……そこまで、もこんが語ったわけではないけれど(笑)、私は「もこん炉」をそういう商品だと思っている。
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私は、もこんが試作品の改良を重ねていた頃に、ちょうど高知に遊びに行き、実際に「もこん炉」で料理した美味しいお肉や海鮮を食べさせてもらった。
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夕方から始まった宴は、陽が沈んでも続いた。
月明かりの下、太平洋の波が穏やかに寄せては返す高知の浜で、もこんと二人で燃える火を眺めながら、「もこん炉」が消えて無くなるまで、たっぷりと贅沢な時間を過ごした。
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その時の感動を元に、頼まれてもいないのに書いた物語がこちら。
もこんは、もともと器用でものづくりの才があり、しかも、作るものにはどれもこれも、センスがある。
おまけに彼女は、人懐こく商才もあったので、「売れるのは時間の問題だな」と思っていた。
そしたらなんと、今日、2023/11/22から、クラウドファンディングサイトMakuakeで、高知県とタッグを組んで「もこん炉」のクラファンがスタートするという。
すごい!
個人が県と一緒に、クラウドファンディングに挑戦するなんて、聞いたことが無い。
もこんが、妥協せずに、もこん炉を進化させ続けてきた結果だと思う。
もこんは「もこん炉」を可愛くすることに、全精力を傾けていて、楽しみながらいろんな工夫をしてきた。
サイズ展開を増やし、ピッタリなロゴをデザインしてもらい、今は、レーザー加工で名前を入れるサービスまでオプションでつけている。
私は、自分の屋号に使っている女の子の影絵を、「もこん炉シリーズのお香立て」に焼き入れしてもらった。
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可愛すぎて、クラクラする。
お香を焚くたび、作ってくれたもこんを思い出す。
他にも、私の机の上には、ブックエンドとして、「もこん炉」がいる。
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もこん炉に囲まれて、ヒノキの香りにも、日々癒されている。
このようにインテリアとしても有能なのだけれど、もこん炉は、大事な人と一緒にご飯を食べる時、その真価を発揮する。
アウトドアになじみがない人は、スウェーデントーチという名前を聞いたことがないかもしれないので、ちょっと説明すると、
スウェーデントーチとは、縦に大きく切れ込みを入れて、簡易ロケットストーブのように仕上げた焚火用丸太のことだ。
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切れ込みから酸素が供給されるので、火が燃えやすいうえに、丸太本体が五徳のような役割をするので、調理に向いている。
こんな風に、大きなトーチでは、長時間の煮炊きもできる。
どうせ燃えてしまうものだから、本来、かわいくなくたって、一向にかまわないものだ。
そこをあえて、かわいく仕上げ、インテリアにもしてしまったのが、もこんの才能なのだ。
こんなかわいいトーチ、どこにも売ってない。
それが、今日から、クラウドファンディングで手に入る。
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良かったら、Makuakeのサイトを覗いてみてほしい。
(ここでは、初心者向けに「もこん炉」のXSサイズが手に入ります)
**連続投稿661日目**
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