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カフェイン中毒

子どものころ、我が家の朝食はずっとパンとコーヒーだった。
小学生から、高校を卒業するまでずっと12年間、カフェインとともに生活してきたわけである。

大学に入り自炊を始めて数日、原因不明の頭痛と倦怠感に悩まされ、それがカフェインからの離脱症状であったことをのちに知った。
気づいて以後、しばらくカフェイン抜きの暮らしをしてきたのだが、カフェインでドーピングしないと、どうにも世間の時間に合わせて生活することが難しく、結局またカフェインを摂取する生活に逆戻りしてしまった。

コーヒーを摂取すると言っても一日一杯程度なので、それが効いているような自覚症状は特にない。
目が覚める、集中できる、元気が出るといった、わかりやすい覚醒効果は、特に感じたことはなかった。
ただ、コーヒーを飲む時間帯によっては、夜眠れなくなる。

私はずっと寝つきの悪い子供だった。
朝7時台にコーヒーを飲むと、だいたい夜12時近くまで眠れなかった。
無自覚だったが20時間ほどカフェインの効果が持続していたものらしい。
今もそうだ。
ずっと宵っ張りなのは、もって生まれた特性だとばかり思っていたが、実はカフェインが関係していたのかもしれない。

そして私の場合、カフェインは三日続けると、やめるときにはいつでも、ものすごい頭痛と倦怠感に襲われる。
たった三日で依存性が生まれてしまうのだ。

この依存性が、良い依存なのか、悪い依存なのか、これがよくわからない。
一日一杯のコーヒーは体に良いという人もいる。
カフェインと鉄を一緒に摂ると、鉄の吸収が阻害されるので、よろしくないという説も聞く。
結局、どう付き合うのが正解なのか。
誰にも迷惑をかけない依存なら、受け入れるのも、やめるのも私の判断だ。
カフェインに依存することの、私にとってのメリットは何なのだろう?

ずっとよくわからないまま、付き合いを続けたり、やめたりしている。

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はんだあゆみ
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