海の底/有川浩(有川ひろ)

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海の底

読了日2018/11/26
突如現れた人を救う巨大ザリガニ。子どもたちを救い潜水艦に立てこもった自衛隊員二人は、およそ1週間、ともに生活をする。地上では巨大ザリガニ一掃と子どもたちの救出のために画策していた。閉鎖空間で次第に心を通わせていく者もいれば、自分自身の心の存在に気づく者もいた。ありえない事象ではあるものの、何かと後手にまわる政府の対応は現実的。現場の人間の混乱と困難も緻密に描かれている。自衛隊三部作こそ有川浩の傑作だと思う。またこうしたSFを書いてもらいたい。