壺中の天 鬼籍通覧/椹野道流
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000327034
読了日2019/9/2
誰もが小さな世界を持っている。それを他人とつなげる喜びはあれど、裏を返せば他人と他人をつなげる危険にもなる。
突如消えた女性の死体と、自殺と思われていた女子大生の死の真相が交差する。そこから引きずり出される、壺中の天。
さすがのミチルさんも真相には心が折れそう。支えるのは、けれどそれも壺中の天でつながった教室の仲間(+新米刑事)。
ししゃももようやく登場したのだから、人の死に向き合う彼女らにわずかでも癒やしの時間が増えればいいな。ミチルさんいわく、カテゴライズすれば考えることもなくなって、恐怖も自分の無知も消える(と思っている)。
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