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「食わず嫌いしない」人がCROOZで圧倒的に成長する理由
「食わず嫌いしない人って優秀なことが多いよね」
最近、うちの会社で共通認識になっていることです。
クルーズでは、
がんばる社員を労うため、
また社内のコミュニケーション活性化を狙って、
新卒から役員まで社長とご飯へ行く機会が多いです。
先日は、新卒4人を連れて都内の寿司屋におじゃましました。
そこでも「食わず嫌い」の話題になったのですが、
彼ら彼女ら、ほんとになんでもバクバク食べてくれる。
見ていて気持ちがいい。
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というわけで、
今回のテーマは「優秀さ」と「食わず嫌い」です。
成果が出る理由を掘り下げてみる
寿司屋に連れていった新卒を含め、
これまでを振り返ってみると、
どうやらクルーズで成果を出す人には
「食わず嫌いしない人」が多いみたいだぞ。
社長と僕でそういう話になりました。
おそらく「食べず嫌い」しないことと、
好奇心の強さやチャレンジ精神が紐づいているのでしょう。
とはいえ、
これはすぐに想像がつくことです。
今日はもう一歩、考察を深めてみることに。
結果、僕なりに考えてみたところ、
・食わず嫌いしない人が持っている問いの習慣がある
・彼らが活躍できない場とできる場の違いがある
のではないかという結論に至りました。
詳しくみていきましょう。
今のものさしに納得しない
そもそもなぜ、
食べたことのないものを食べてみようと思うのか?
なんでも食べる人の根幹には、
好奇心や探究心があるように思います。
彼らは、自分のものさしの足りなさを知っていて、いろんなものを食べて、参照できるデータを増やして、もっと美味しい組み合わせを見つけたいと思っている。
「なんでこれってこんなに美味いんだろう?」
「あれと合わせたらもっと美味いんじゃないか?」
「この要素を抜けばもっとよくなるんじゃないか?」
こうした探究心や好奇心が仕事でも発揮されると、
時に圧倒的な成果につながります。
手作業でやっているこの仕事、
機械でやれば100倍くらい早くできるのでは?
こういう革新的な違いを生み出す問いが生み出せるなら、それを生み出せなかった人と大きな差がつくのは明らかですよね。
なんでも食べるけど、何も掘り下げない人
先ほどの章を踏まえると、
バクバクなんでも食べるのに活躍できない人
がどんな人かも想像がつきます。
「学生時代に、
バックパッカーとして世界中を旅してきました!」
というような方は、間違いなく
食わず嫌いをしない人の代表格だと思います。
文句なしに、経験は豊富にある。
しかし、旅に行った国の感想を聞いてみると
「楽しかった」「綺麗だった」だけだった。
この場合、好奇心はあっても、
探究心はあまりないと見ていいでしょう。
経験したことについて、
「なぜ自分はそれをいい/つまらないと思ったのか?」
「どうだったらもっと良かったか?」
「次はどうしようか?」
と掘り下げることをしていないのです。
これでは経験から受け取れることが
非常に少ないままになってしまうでしょう。
仕組み化と挑戦を生む3つの質問
「食わず嫌いしない」かつ
活躍する人には好奇心と探究心がある、という話でした。
この「探究心」をもう少し分解すると、
3つの問いを投げる習慣が根底にある気がします。
(『Q思考』という本を参考にしました)
「なぜ?」「もし〜だったら?」「どうすれば?」
の3つの質問です。
「なぜ?」の質問は、物事の核心を突きます。
クルーズは、仕組み化に強みのある会社なのですが、
仕組み化のためには、この問いが不可欠です。
あるプロジェクトが
なぜ上手くいったか/上手くいかなかったのかを
的確に分析できるほど、
成功の再現性が高くなり、
また同じ過ちを繰り返さずに済みます。
一方、
「もし〜だったら?」の質問は、革新を生み出します。
「なぜ?」と問いかけ、
根本原因や問題の構造を理解する。
その上で
「もし〜だったら?」と問いかけ、
最善の打ち手を見つ出す。
あとは「どうすれば?」と問い、
実現のため試行錯誤していく。
自己成長でも、事業の成長でも、
根幹にはこうした問いの連なりがあります。
豊富な経験は
「なぜ?」「もし〜だったら?」「どうすれば?」
という3つの問いの力で成果へつながるのです。
探究心ある人が活躍できない組織
僕は、CROOZの人間なので、
他の会社の内部はそんなに詳しく知りません。
ただ、
先ほどの2つの問いを投げる習慣があったとしても、
組織の中で活躍できないことはあるのか?
ということを考えてみると、あるだろうとは思います。
仕組みの問題があるからです。
好奇心や探究心を阻む制度や文化の中にいれば、うちの食わず嫌いしない社員でも活躍するのは難しくなるでしょう。
では、CROOZはどうなっているのか。
CROOZには、驚かれるレベルの徹底した仕組み化と次々新しいプロジェクトが生まれる仕組み(重要プロジェクト)があります。それが、なんでも食べる人の強みを引き出していると思われます。
次章でこの2つについて、軽く紹介します。
守備を固めてフルスイングさせられる環境
まず、前者の「仕組み化」。
以前、FAST GROWというメディアで述べたのですが、
過去の失敗から抽出した、上場廃止など致命的なリスクにつながるような項目が、1スライド1メッセージで集約されており、そのボリュームはなんとPowerPointにして500ページ超え。3ヶ月に一度、経営陣が集う合宿で、子会社や部署、領域ごとにガイドラインに沿っているか指差し確認している
このような仕組み化には、「なぜ?」と質問する人が不可欠ですし、仕組みがしっかりしているからこそ、「もし〜だったら?」と考え生まれた新たなチャレンジを力強く推進できます。
仕組みを運用しているだけで大事故が防げているからこそ、多少の失敗はおそれずにチャレンジできる。クリエイティブに考えるべき“攻め”の部分に最大限集中できるよう、仕組みで“守り”を担保しているんです。
守りを固めて、強気に攻める。
これがCROOZの得意技ですが、攻めの方にも工夫があります。
それが、後者の重要プロジェクト。
詳しくは、以前書いたnoteをぜひ読んでいただきたいのですが、下のスライドがその要点です。
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こうした仕組みがあるため、CROOZでは新卒であろうと大きなチャレンジができます。
よって、結論!
「失敗させない仕組みもサポートする仕組みもあるから、思い切りバットを振ってこい」と言える環境があってこそ、ポテンシャルの高い「食わず嫌いしない人」が活躍できる!
参考文献