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仕事ができる人が「朝イチ」にやっている習慣

2024年がスタートし、既に仕事始めた人、これからの人、学業の準備をしている人がいらっしゃると思います。
新年に新たな目標を設定して、目標を見据えながら動かれているのでしょうか。
せっかく目標を立てるのであれば、是非その目標は必ず達成させたい!ですよね。
達成感を味わえる「目標」の立て方とは、いったい何でしょうか。

参考になるのが、Googleで最速仕事術「スプリント(デザインスプリント)」を生み出し、世界の企業の働き方に革命を起こしてきた著者による『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』です。

本書はたちまちのうちに話題となり、世界的なベストセラーになっています。
著者のジェイク・ナップはGoogleで、ジョン・ゼラツキーはYouTubeで、長年、人の目を「1分、1秒」でも多く引きつける仕組みを研究し続けてきた「依存のプロ」であります。
そんな人間心理のメカニズムを知り尽くした2人だからこそ、本書では、きわめて再現性の高い時間術が提案されています。

著者のジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー

今日は、本書より一部を抜粋・編集し、「1日の最初にすべきこと」についてご紹介します。



「ちょうどいい目標」とは、タスクと目標の「中間」

世の中にはさまざまな目標達成術があるが、大きく、次の2種類に分けられています。

 1. 長期の目標達成術

これは、1年後、3年後、5年後などに達成していたい夢、やりたいことリストの立て方などを言います。

 2. タスク管理術

もう一つは、主にビジネスで活用する「生産性を上げること」を目的にした管理ノウハウです。

「長期の目標達成術」・「タスク管理術」、どちらに関しても、書店では数々の自己啓発書やビジネス書が出版されています。「時間オタク」であるジョン自身も、両者の理論を調べ尽くし、どれが効果があるか、実験してみたそうです。

しかし、どちらの目標達成術もうまくいかなかったそうです。

長期目標は、あまりにも遠い先の出来事に感じられて、モチベーションが上がらない。

一方、タスク管理では、日々のやることリストが増えるだけで、充実度は上がらない。毎日が余計に忙しくなるだけでした。

目先の雑事と遠すぎる目標との板挟み。
それを解決してくれるのは、「タスクと目標の『中間くらいのこと』」でした。

1日の初めに「ハイライト」を決める

「ちょうどいい目標」を「ハイライト」と名付け、毎日、1日の初めに、「今日のハイライトは何にしよう?」と考えることを推奨しています。

「中間目標」と「タスク」のあいだの中間的な活動に集中することが、ペースを落とし、日々の生活を充実させ、時間をつくる秘訣だと、著書の二人は考えました。

従来の目標管理術と「ハイライト戦略」が大きく異なる点は、「ハイライトは直感で決めていい」ということです。

たとえば、ハイライトを決めるときには、こんな問いかけが有効になります。

・今日のスポットライトをどこに当てたいか?
・1日の終わりに「今日のハイライトはなんだった?」と聞かれたら、自分はどう答えたいか? どう答えられたら嬉しいか?
・その日を振り返るとき、しみじみと噛みしめたいのはどんな活動? どんな成果? どんな瞬間?

このように、毎日活動をはじめる朝、または前日の夜に、その日のハイライトを決める。
これが、日々の暮らしを充実させる「ちょうどいい目標」となるのです。

「他人に人生を動かされている」というモヤモヤを払拭せよ

ハイライトのメリットは、「時間の使い方を自分で主体的に決められるようになる」ことです。

例えば、以下、思い当たることはないでしょうか?

・「やることリスト」を軸に1日を過ごしていると、どうしても「他人に  決められた人生を送っている感」が拭えない。
・「まとめておいて」と言われた資料づくりも、上司のため。
・週末に出かけるレジャー施設の予約も、家族や友人のため。
・確定申告に必要な領収証の整理や、請求書の確認も、結局は他人に言われた締め切りに沿ってやっている。
  など

ハイライトは、この「他人に人生を動かされている」というモヤモヤ感を払拭し、「今日1日、私はこの時間にスポットライトを当てる」と決めることで、日々の満足度を上げられるのです。

ハイライトの「3つの選び方」

具体的には、どうやってハイライトを決めればいいのでしょうか。本書の中では、「3つの基準」が紹介されています。

基準1つめ:緊急性(締め切りが決まっている仕事など、今日やらなくてはならない、最も急を要すること)
基準2つめ:満足感(執筆中の小説の次の章を書くなど、急ぎではないが、1日の終わりに最大の満足感が得られること)
基準3つめ:喜び(友人宅のパーティーに行くなど、今日という日を振り返ったとき、いちばん喜びが感じられること)

この「ハイライト戦略」が素晴らしいのは、「仕事とプライベートを分けて考えなくていい」ということです。

たいていの「時間管理術」は、仕事にフォーカスしたもの、プライベートにフォーカスしたものと偏っていることが多いもの。
さまざまな時間管理術を試してきたが、すべての目標を網羅できるものはなかなかありません。

しかし、人生とは、仕事さえ充実していればいい、プライベートさえ充実していればいい、というものではありません。がむしゃらに働きたいときと、趣味に没頭したいとき、いつも同じテンションではいられない、ということはあなたにもあるのではないでしょうか?

その点、「ハイライト戦略」は、その日の気分で「ハイライト」を自由に決めることができる、フレキシブルな方法になるのです。


「ハイライト」を使って、自由に目標を決めてみよう

「いつか」やりたいと思っていることがたくさんあるのに、どれも手をつけられていない……。
そんなとき、この記事を思い出して、目標を自由に自分で決めて実行してみることを一度試してみてはいかがでしょうか。


参考文献:
『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』ジェイク・ナップ (著), ジョン・ゼラツキー (著),
仕事ができる人が「朝イチ」にやっている習慣ベスト1

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