金が貯まらねぇんだ
2023年秋、日本縦走を終えた時点では、「2025年春までの1年半、実家で暮らせば、次の旅の資金180万ぐらいは作れるだろう」と思っていた。
見積もりが甘かった。貯まりゃしねぇ。
けれど不思議がることでもない。
原因は明らかで、古くなった靴や雨具を買い直したり、月イチのペースで遠征に出かけたり、全然関係ない分野の機材を買ったりしているからだ。金は使えば出ていく。この記事だって仙台のホテルから投稿しているし、8〜9月には17泊の遠征を行う。
ひとまず、2025年に旅立つのは無理そうと認めざるを得ない。だがこんな調子では2026年とそれ以降も怪しい。そして僕はあっという間に年寄りになってしまう。
削れる支出はないだろうか?
登山道具の買い直しは仕方ない。どうしても擦り減るものだ。
月イチ程度の遠征も仕方ないと思う。去年、旅から帰って冬の間、近場をうろうろしていた頃、「ずっとこんなことをしていたら気が狂う」「夏までの我慢だ」と思っていた。小さな遠征をヤメたほうが資金的には大きな冒険への近道ではあるが、たぶん気が狂ってしまうし、連泊する体力も衰えるだろう。
全然関係ない機材(詳しくは伏せるが動画関係)が、無駄っちゃ無駄だ。けれど、もう買ってしまったものは仕方ない。それに「いつかやってみたいな」と心のどこかで感じていることは、機を窺っていないで、とにかくやってしまうべきだと思うのだ。こちらのルートに来たことで、大遠征1回分のチャンスを失っているのかもしれないが、後悔はしていないし、ささやかながら成果も出ている。
じゃあ、結局大口の支出は減らせないではないか。おれはアホなのか?
ひとまず、すでに買った道具・機材は、恒常的な支出ではない。遠征も冬の間はナリを潜めることになる。自然と減りはするだろう。
と、油断していると、結局なんだかんだで使ってしまうに違いない。
まず、月々のサブスクを見直そう。いま少し考えただけでも、Kindle Unlimitedは次の大遠征まで切っていい。ちなみに書籍代はすでに極限まで削っており、蔵書を読み返しているから、話題の新刊のことが全然わからない。
朝食のちょっといいグラノーラを格安の食パンに切り替えてしまうという手もあるが……これは健康の要であり、崩すべきでない気がする。
交際費は外食産業の方々に申し訳ないぐらい使っていない。月に一度飲みに行くか行かないか程度だ。劇団時代、稽古帰りにあんなに頻繁に飲みに行っていたのは一体何だったのだろうか。
家では一番お買い得な業務用ウイスキーを、ソーダストリームで作った炭酸水で割って飲んでいる。もう半年ぐらい使っていて、たぶん元は取れただろう。
となると、結局削れるのはサブスクぐらいなのだろうか? まぁ、もう少し考えてみよう。
できるだけ工夫はした上で、「旅を終えた時に残しておく、いざという時の貯金」を100から50に落としてしまうつもりだ。家賃が発生しないなら100も要らない。老人になるまで握っていても、無意味なものを買わされるなどして誰かに騙し取られるだけだろう。