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シンガーソングライターが即興で書く詩。
時々これは詩なのか?と思いますが、詩です。
無料で読めます。一日一作が目標。
全作ここに入っております。
月毎のマガジンに整理中。そちらも…
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#30代
2021/09/05 即興詩「ひこうき雲」
ひこうき雲は
空を股にかけ
私の思いを
どこかにつなぐ
繋がれた先に
わたしがいることを
今は まだ知らない
その向こうにある漠然としたなにかに期待しながら
その何かを作るのは自分だということを
今は まだ知らない
誰に期待するより
自分に期待するとき
私のひこうき雲が残っていくことを
今は まだ知らない
———
ひこうき雲というと、もう心は完全に荒井由実さんに満たされてしまうくらい、曲
2021/09/04 即興詩「追憶のオーバーラップ」
あんなに鳴いていた蝉の声が
いつしか鈴虫の鳴き声にすりかわり
線香の香りがどんどん薄れ
知らない間に 扇風機が仕舞われている
久しぶりに
熱いコーヒーを入れた
飲み終わる頃には
次なる暖を探すことと思う
そうやって流れていく季節に
だんだん何も感じなくなっていく
夏の終りに感じていた寂しさが
まるで事務処理のように
シュレッダーにかけるものになる
カレンダーに目をやると
時折 ふと思い出す
2021/09/03 即興詩「すきな言葉」
大きな大きな
まあるい円に
たくさんの言葉を書こう
なんでもいいよ
すきな言葉を書こう
その中に書かれた言葉が
君を作る言葉
わたしと君は
同じ言葉を書いていたとしても
まるっきり同じわけではない
そうだよ
同じようで ちがう人間なんだ
もしそこに
きたない言葉があっても
落ちこまなくていい
言葉は
えらぶことが出来る
のぞまない言葉を
使わないことが大切
同じように
だれかとお話しするとき