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BOOK REVIEW vol.056 潤うからだ

今回のブックレビューは、植物療法士・森田敦子さんの『潤うからだ』(ワニブックス)です!

日本ではタブー視されがちな「女性の性とからだ」のこと。学校でも習わないし、親からも教わらない、友人にも聞きづらく、人前で話すなんてとんでもない・・・私自身もそんな暗黙のルールのもとで育ちました。性に関することには大きな抵抗があり、お金の話と同じく「はしたない」「恥ずかしい」と感じていたのです(今もめちゃめちゃ言葉を選びながら書いています、、)。それが40歳を過ぎたあたりから始まった、からだの変化や不調の数々に、「このままでいいのかな。。」と危機や不安を感じるように。ようやく自分のからだに意識を向けるようになりました。

そんな中、出会ったのが森田敦子さんのご著書『潤うからだ』でした。実は、以前からタイトルは知っていたものの、当時はまだ心のどこかに抵抗があったのだと思います。勇気が出ず、手に取ることはありませんでした。でも今、遅まきながら、そのタイミングがきたようです。ブロックを解除して意識を向け始めると、あらゆる場面でこちらの書籍を見聞きするようになり、今回ようやくお迎えすることができました!

『潤うからだ』には、主に「女性の性と膣まわり」について書かれています。具体的には、女性のからだにおいて、最も繊細で大切な場所である「膣」についての知識や、性のこと、ケアの仕方(オイルマッサージや骨盤底筋トレーニング、VIO脱毛 etc.)、そして将来の介護問題に関わることが、植物療法士さんの視点で深く掘り下げられています。やさしく語りかけるような文章は読みやすく、充実した内容からは、女性に必要な知識を得ることができます。

読み終えた後、私自身の意識の変化に少し驚きました。もう何十年と、見ないように触れないようにしてきたことは、実はタブーでも恥ずかしいことでもなかった。むしろ、正しく膣まわりをケアし「潤い」を保つことは、女性の健康に繋がるとても大切なことだと気づいたのです。「もっと早く知っておくべきだったかも…」という後悔もありますが、今からでも遅くはないはず。まだやっていなかったケアを一つずつ始めていこうと思います。そして自分のためにも、家族や周りの人のためにも、正しくケアをして、いつまでも健康で若々しく人生を楽しみたい!とあらためて感じました。

女性のためのガイドブックのような一冊です。膣まわりの正しい知識を得ること、そしてケアの大切さが、より多くの方々に広がりますように。

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もり さとこ
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