BOOK REVIEW vol.048 感動だけが人を動かす
今回のブックレビューは、永松茂久さんの『感動だけが人を動かす』(きずな出版)です!
著者は、ベストセラー『人は話し方が9割』(すばる舎)の永松茂久さん。『感動だけが人を動かす』というタイトルを聞いた時から、読んでみたいなぁと気になっていた一冊です。
限りある人生の中で、命が輝く瞬間は「人が感動したとき」。では、人はどんな時に感動するかというと「普通はこうだよね」という想像を超えたとき。『すべての人は幸せに向かう』という原理原則に基づき、こちらの書の中では「感動の生み出し方」が、永松さんご自身の経験談とともに綴られています。誰かのために生きること、誰かに喜んでもらうことによって、結果的に自分の人生が感動に満ちていく、という考え方に多くの学びがありました。そして、永松さんの文章から人間味が伝わり、あたたかさに包まれる一冊でした。
上記の永松さんの言葉によって、私には日頃から「自分が相手に何ができるか」という考えが足りていないことに気づきました。思考も受け身になりがちで「目の前の相手に何ができるか」まで頭が回らなくなってしまいます。でも永松さんの考え方である『フォーユー』の精神をより意識していくことは、周りの人への感動にもつながり、自分自身も幸せになる一番の近道。いつまでも『フォーミー』のままではいけないと、私自身の考えを省みる機会となりました。
ちなみに「感動を生み出す」と聞くと、何か特別なすごいことをしなければ!とつい身構えてしまうけれど、『共感すること』もれっきとしたフォーユーであると知り、「これならできそう!」と内心ホッとしました。その中でも最強のフォーユーアクションとされる“頷き”は、私も相手の話を聞く際に、普段から心掛けていることの一つ。私自身も話をする時、相手に頷いてもらえると安心して心の内を話せた経験があります。そして私の意見を、頷きなから肯定的に聞いてくれた相手にとても感謝しました。相手の意見を聞く時は、できるだけ仏頂面ではなく、優しい表情で頷きながら聞くという姿勢を、これからも大切にしていきたいと改めて思いました。
今までの人生、周りの方々からたくさんの感動をいただいてきました。それに対して、私はただ受け取るだけになっていたような気がします。意識をフォーミーからフォーユーに向け直して、もう一度、目の前にいる人のために何ができるのか?をもっと真剣に考えてみようと思いました。「誰かのために生き、誰かに喜んでもらうこと」・・・忘れそうになっていた心を思い出せて良かった。これからはより多くの方に、私からフォーユーを届けていきたいと思います。