BOOK REVIEW vol.089 神さまとのおしゃべり
今回のブックレビューは、さとうみつろうさんの『神さまとのおしゃべり』(サンマーク出版)です!
20万部突破の大ベストセラー本。約580ページもある超大作ですが、内容は“ダメダメサラリーマンのみつろう”と“神さま”との会話形式となっているのでとても読みやすく、読み終えるまでにそれほど時間はかかりませんでした。何より、二人の会話がまるごと“幸せになるための授業”なので、読み進めるほどに学びが深まり、たくさんの気づきを得ることができました。
個人的に、最初はみつろうの口の悪さが気になりましたが(😂)、神さまの教えに対する理解が深まるにつれて、少しずつ態度が変化していくみつろうにどこか感慨深いものを感じました。そして、実は口が悪いのはみつろうだけでなく、感情的になると神さま自身も少々言葉遣いが荒くなり、会話が徐々にヒートアップする二人。会話全体が堅く真面目になりすぎることなく、テンポ良く読み進めていくことができます。
また、相手が神さまだからといって一切迎合せず、疑問に思ったことは何でも質問してくれるみつろうのおかげで、「それはどうゆうこと?」、「さっきは◯◯って言ってたのに?」という、私の中で生まれた疑問もちゃんと解消されていきました。スピリチュアル的な内容や表現になればなるほど、途中で理解が追いつかなくなり、思考が置いてけぼりになったり、疑問を抱えながら読み進めていくこともあるのですが、今回はあまりそうゆう事態に陥ることがなく、「なるほど!」とその場その場で理解することができたように思います。口は悪いし、サボり癖はあるけれど(😂)、神さまに直球で質問してくれたみつろうに感謝です。
幸せになりたいときの“正しい願い方”とは…?
このお話の中にはたくさんの気づきや学びが詰まってますが、とくに心に響いたのは、『2時限目/世界中の辞書から、「なりたい」という言葉を消去しよう!!』という項目。おそらく世の中のほとんどの人が、「幸せになりたい」と思って毎日を生きていて、私自身もこれまで幾度となく、「幸せになれますように!」と願ってきました。でも、その願い方(そもそもの考え方)が大きく間違っていたことを、みつろうと神さまの会話から教わったと同時に、この宇宙の仕組みを知り、ものすごく腹落ちできたような気がします。
✳︎正しい願い方については、ネタバレになるのでここには書けませんが、皆さんにもぜひ、みつろうと神さまの会話から知ってほしい!
“固定観念”とは、私だけが信じる幻のルール
子どもの頃から、大人の言うことをただひたすらに信じてきました。思えば、幼い頃の私の前には「信じる」というカードしかなかった。疑うよりも「信じたかった」のです。そうやって信じてきたことが、いつしか“固定観念”となり、つい最近まで、「お金を稼ぐには、大変な苦労が必要だ」と思い込んでいたし(これは今でも若干思っているかも…)、「どん底を経験しないと、幸せにはなれない」とも思っていました。でもそれは単なる思い込みであり、“私だけが信じる幻のルール”。今それに気づいたなら、また新たな観念を信じ直せばいい。お金は苦労して稼がなくていいし、どん底を経験せずとも最短ルートで幸せになっていい。そう思えたら、気持ちがすごく楽になりました。みつろうと神さまの会話のおかげで、あれほど頑固だった固定観念も、少しずつゆるみ始めたような気がします。
このお話の中には、「人間関係」「お金」「仕事」「恋愛」において、“あっという間に幸せになれる方法”が凝縮されています。その方法を知っているのと、知らないのとでは大きな違いがあり、このお話を読む前の私と、読んだ後の私では、すでに何かが変化しているように思います。今、このタイミングで読むことができてよかった。580ページもあるので、きっと読み返すたびに心に響くポイントも違ってくるような気がします。これからも時々、みつろうと神さまのおしゃべりを聞きに、ページを開いてみようと思います^^