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プロジェクト譜をつくってみた(その1;獲得目標編)

今回、
「外国籍生徒と日本国籍生徒との交流会」を実現させるために
必ず得たい目標(獲得目標)と、そこに向けたアウトライン(タスク出し、スケジューリング)を作成すること目的に『プロジェクト譜』を活用した。

↓プロジェクト譜については、こちらの記事を参照
https://edtechzine.jp/article/corner/76

ちなみに、勤務している学校の偏差値は30代です。生徒の実態に合わせて実践したことをまとめます。

流れ(1時間程度)

1.獲得目標を個々で記入してみる。

2.全体で共有(遅れてきた人もいて、5人/8人が共有した)

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 →黒板に書いて可視化した(教師によるファシリ)

 →定義が曖昧な表現をチェックしておく(下線を引いておいた)

3.目標を定義する

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 →楽しいとはどんな状態のことを言っているのか?
  楽しいが先なのか?交流して理解するから楽しいのか?を問うていった

〈今回まとまったこと〉
⇒楽しく、交流が生まれる中で理解し合える「いい経験」をつくりたい。
⇒「いい経験」をつくった経験のある人に、事前に話を聞くと、より「いい経験」をつくれるのではないか。
⇒企画段階のこの話し合いの中に、外国籍生徒も交えるといい。

4.チームの獲得目標を決める

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→異文化、多様な人を尊重することに意識が特に向いていない高校生を誘う?今回は関心のある人を中心に誘う?

〈今回まとまったこと〉
⇒仲間を増やすことを目標の中心に据えて、多様な人を尊重するよさを広める(意識が向いていない人も誘う)努力はする
⇒獲得目標:楽しんでもらって、意識を向けてくれる仲間を増やす

・このとき、「最終的な目標を決めたほうがいいと思う」という意見が出た。一方で、「とにかくやってみる!が重要だ」という意見も出た。
→図らずも、「『自分が、自分たちがどんな世界を、まずは身のまわりの社会からつくり出そうとしているか』を考えていなかったから、そこがもやもやする」という話になった。(特に推進力を持って「とにかくやってみる!」を大事にする“彼”にとっては、気づいたことは大きかったように感じた。※)

簡単な振り返り

プロジェクト譜について
〈よかったと感じたこと〉
・何のために取り組むのかを、より具体的に考える機会になった
→課題(目標)を具体的に考え意識する機会が少ないだろうから、共通の目標を考えて共有、可視化して具体的にするのはとてもよいし、それが「そもそも最終的な目標は何なのだろう?みたいな議論に進展したのはよかった
●最初は、ありがちな「表面的な」目標ばかりだったため、ファシリテートも結構重要だった(定義が曖昧なところを問いかけた)

※終わってから、「とにかくやってみる!」マインドの“彼”が、「自分はついていけなくてトンチンカンなことを言ってしまっていたかも」と少し疲れ気味の顔でぼやいていた。
→ただ最後に、自己や他者を否定するのではなく、「あいつの意見を吸収することで、自分も前進できる」という発言があったことを考えると、学習し合える関係性をつくっているんだなと感心してしまった。
●大人(教師)が「生かし合う」マインドを持って、寄り添って待ってあげる姿勢も大切にしたい。

〈今回の課題〉
・時間がかかりすぎていたこと
→やることが結構見つかる中で、先に進んでいない感を持った人もいた
→約2週間後の企画当日に向けて、アウトラインを作成する目的だったから、獲得目標は早く決めたかった
●獲得目標の設定にはある程度時間を要することを前提にスケジュールを考えておくとよい
●ある程度練ったら、仮説くらいの気持ちで獲得目標を一旦設定して、次に進むのもよいのかもしれない

・途中から意見を言えずに“ついていけてない”人もいた
→課題というか、そういう人がいたのは事実
●参加する中で、気づいたことをアウトプットする機会をつくろうと思う
●「取り残さない価値」にみんなが気づくチャンスだから、少し時間をとってでも感想や思ったことだけでも言える時間をつくるといいかもしれない
●そのためにも「発言できる」という安心・安全を感じられる場づくりにも再度力を入れるタイミングかもしれない

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プロジェクト譜がそもそも、階層的なプロジェクトの“プロセスの仮説”の一部を切り取ったものであるし、
今回、個々のあるいはチームのビジョンが不明確なことに気づいたことは大きな収穫だったと思う。

この後、勝利条件や中間目的、施策を挙げていく際にも「表面的な」記述になることも予想されるため、「具体的な行動に落とし込むこと」を主張してファシリテートしたい。

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