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『窓ぎわのトットちゃん』読了📖

ワクワクがとまらなくてページが進んだ本は久々。でも、たまにじわ〜って涙が出てきちゃう。
エピソードはどれも基本的に楽しくて、次どんなことが起こるのかなとかワクワクしながら読めるのに、そのワクワクの裏にある校長先生の優しさが心のなかにしみこんでくるから、じわ〜。

はずかしながら初めてしっかり読んだ。教材とかで出会ったことあったかもしれないけど…

こんな学校だったら、私も毎日楽しかっただろうな。
電車が教室になってるだけで楽しいのに、自分が好きな科目から勉強してよくて、その日のノルマが全員早く終わったら、午後は散歩とかみんなのやりたい好きなことをやってOKなんて最高すぎw

好きなお話は、「運動会」と「図書室」。

「運動会」では賞品が野菜。持って帰るのが恥ずかしかった生徒たちがちょっと不満をいったら、校長先生が「今晩、お母さんに、これを料理してもらってごらん?君達が自分で手に入れた野菜だ。これで、家の人みんなのおかずができるんだぞ。いいじゃないか!きっと、うまいぞ!」って。そしたら生徒も口々に献立を言いはじめて、先生も嬉しそうに笑った。号泣😭家族団らんのことまで考えてくれてる。配慮が半端ない。一生宝物の思い出確定。

冬休み明けに電車の「図書室」ができていて、校長先生が「君達の図書室だよ。誰でもどれでも読んでいい。何年生だからどの本とか、そういう事は考えることはないし、とにかく、本をたくさん、読んでください」って。その日は、全校生徒50人が1台の電車に乗りこんで、椅子がたりないから、まるで満員電車の中で立ったまま本を読んでるような光景でおかしかったけど、みんなうれしくてたまらなかった。
あ〜、私が今オーナーとして参加してる私設図書館(ワンダー図書館)もそんなふうに子どもたちに認知されて喜んでもらえる場所になったらいいのにな〜😆

とにかく2つ後悔。

1つは、もっとはやく読めばよかったということ。子どもが生まれる時とか、遅くても子どもが小学校に上がる前後くらいに。
子どもの好奇心がなくならないように、別け隔てのない人になるようにするためにはどうしたらいいのかがわかるから。
怒らない子育ては今やスタンダードだけど、じゃあどうしたらいいのかって悩む。怒るんじゃなくて諭すってどうするのか、子どもに優しく接するとは、子どもを信じることとは、見守ることとは… 一発解決してくれる。
富士市には6ヶ月の赤ちゃんに絵本が贈呈されるブックスタート事業がある。その時にお母さんにもこの本を贈呈してほしかった!今からでも希望者だけでもそうなったらいいのに、と思うくらい育児書として最高✨

2つめは映画を見ればよかったということ。気になってたけど結局公開終了しちゃった💧
黒柳徹子さん、現在90歳でこれは40代のときに書かれた本、すでに半世紀くらい経過してる!こんなに長く読みつがれているし、それがついに映画になったなんて、絶対に観るべきだった😱
あとがきに書かれていたけれど、これまでこの本の映画化、テレビドラマ化、アニメ化、舞台化、ミュージカル化は、読んだ人のイメージをうわまわる映像は難しいという考えで、ずっとおことわりしてたみたいだし、貴重なことだったのに。
確かに、自分の中にもすでに絵ができている、それほど本文がいきいきとした描写で絵がうかんでしまう、から映画とのギャップは絶対にあると思う。でも、この本を読んだ人が感じた大切なことは同じはずだから、それを確かめる意味でもチャンスがあれば観たい。とりあえず、本を読むことができてよかった。

私の子どもたちは、二人とももう高校生。
まわりの環境とか大人たちの影響で、生まれ持ったいい性質が埋もれかけているだろうが、今からでもそれを見つけてのばしていい個性のある人にしたい。
子どもの言うことやることには、ちゃんといちいち子どもなりの理由がある。それをトットちゃんから改めて教えてもらった。だから、自分(大人)の都合で制してはいけない(いけなかった、反省💧)。
だから話し合おう、というか話を聴こう。子どもの「好き」を認めよう。
計画通りに進んでなくても、本気ならやるはずできるはずだと信じて、余分な口出しはしないで見守ろう。

「きみは、本当は、いい子なんだよ!」



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