野葡萄をあなたに
私が野葡萄を知ったのは、ほんの数年前の一時帰国の時で、山の方へ小旅行した時に野原で初めてその実を見つけた。
あまりの色彩りの美しさに、名前も知らず写真に撮ったが、あとで調べてみると野葡萄だと知った。
山野に自生する野葡萄の、まだ青い実から熟してゆく過程で変化する様々な色は、まるで自然が作り出した宝石のようだ。
宝石といってもキラキラと華美なものではなく、半貴石のように素朴な魅力がある。
それは思わずブローチにして身に付けたくなるような。
その色合いを見ていると美味しそうに見えるけれど、食用には向かないらしい。
野葡萄の別名は馬ブドウで、日本古来の万能薬として薬草酒やお茶にすることもあるという。
あなたは
真っ白なカンヴァスのように
あえて自分の色をもたない
どんな役にも染まってゆく
その様は
変幻自在に色を変えてゆく
野葡萄のよう
自ら作りあげてゆくアート
あなたの存在そのものが
芸術だった
野葡萄の花言葉
・
慈悲
・
人間愛
・
慈愛
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