藤田紘一郎さん『人生100年、長すぎるけどどうせなら健康に生きたい』糖質とグルテンの何が問題なのか?
本日は藤田紘一郎さんの『人生100年、長すぎるけどどうせなら健康に生きたい。病気にならない100の方法』をご紹介します。
米国カリフォルニア大学とドイツのマックス・プランク研究所の人口学者たちが「2007年生まれの寿命」を国別に比較しました。
日本では、2007年生まれの子の約50%が107歳まで生きるだろうと見られているそうです。
本著では、病気の早期発見よりも大事なことは、免疫力を鍛えて病気を起こさないように日々を過ごすこと。
「食事編」と「生活習慣編」にわけて、健康に良いとされている健康法が書かれています。
「食事編」から、わかりやすくまとめてみます!
老化の原因は「糖化」
糖化とは、タンパク質に糖質が結びついて、タンパク質が劣化する反応です。
糖化をコントロールするには、糖質を大量に含むことをできるだけ食べないこと。
白米、パン、麺類などの白い主食は、腸での消化吸収が速く、血糖値を急激に高めます。
食事のたびに白い主食を大量にとると、糖化が進み老化の元凶であるAGE(終末糖化産物)」を増やすことになります。
熱の高い調理法に気をつける
人の体温は36〜37度。
そこに糖とたんぱく質がそろうと、ジワジワと糖化が進みます。
料理などにも見られる褐色のこげや焼き色は「メイラード反応」と呼ばれ、最終的にAGEを生じさせます。
AGEは発がん性を持ち、その中でも「アクリルアミド」が最凶!
食品中のアクリルアミドは、120度以上の高温で加熱した際に、タンパク質と糖化が化学反応起こして生じます。
特に、糖質を多く含む食品中に多くなります。
AGEの発生量は調理法で変わるそうですので、気をつけましょう。
加熱の温度の高い
「蒸す・ゆでる→焼く→揚げる」
の順番で多くなると言います。
もし、ジャガイモを食べるときは、フライドポテトより蒸しポテトの方が、アクリルアミドの量は少なります。
揚げ時間を短く、褐色が薄めのうちに油から上げると含有量を減らすことができるそうです。
長寿遺伝子をオンにする「空腹」
長寿遺伝子は、飢餓の状態がしばらく続いても、生命を守れるように備わったシステムの1つと考えられています。
そのため、空腹の状態が作り出されると、長寿遺伝子が活性化。
胃腸の能力を超えて食べすぎないように、一度の食事を腹7分目ですませる。
また、1日の中で1回、10時間以上の空腹の時間を作ることも必要だそうです。
夜8時に食事をしたら朝6時まで何も食べないこと。
腸の働きも良くなり、長寿遺伝子をオンにできるそうです。
「リーキーガット・シンドローム」とグルテン
「リーキーガット・シンドローム」とは、「腸もれ症候群」という意味。
小腸の壁はやわらかい絨毯(じゅうたん)のようになっていて、その突起を「絨毛(じゅうもう)」といいます。
さらに絨毛の表面にもっと細かい突起の「微絨毛」があり、栄養の吸収がされています。
ここに、ブドウ糖、アミノ酸、ペプチド、ビタミン、ミネラルなど、それぞれ専用のトランスポーターがあります。
一方で、身体の害になる物質の吸収を防ぐシステムもあります。
口から入り込んだ病原体や有害物質が、体内に入り込むのを抑えているんですね。
小腸は病気を防ぐ門番のような役割も担っているということです。
しかし、腸内細菌の数が少なくなりすぎたり、腸内フローラが偏ると、小腸の新陳代謝がうまくいかなくなります。
すると、細胞と細胞の間にこまかな隙間ができて、目に見えないほどの小さな穴が無数にできます。
穴から、病原性のあるウイルスや細菌、未消化の栄養素、有害物質を通り抜けさせてしまいます。
リーキーガットで漏れてしまったものは、本来、身体の中にあるはずもないものなので、免疫システムは本来あるはずもないものを見つけると攻撃し排除に働きます。
この時炎症が起こり、さまざまな体調不良や病気をもたらします。
がんや糖尿病の原因になる事が指摘されているほか、血管の劣化を招くことから、動脈硬化症や高血圧症、脳梗塞、心筋梗塞など血管系の病気の原因にもなります。
それだけではなく、食物アレルギーなど、アレルギー疾患も引き起こします。
脳に与える影響も大きく、認知症やうつ病の原因になるとも考えられています。
強い疲労感や偏頭痛、不安、鬱など日常的に感じる症状も、毛細血管などで起こっている炎症が影響しているといいます。
このように鳥のバリアを崩壊させる大きな原因となる食べ物があります。
それが、小麦粉。
現代人の食生活に深く入り込んでいる小麦粉は、リーキーガットシンドロームを起こす物質であることがわかってきています。
小麦に含まれる「グルテン」が問題なのです。
グルテンは、パンなどをふんわり膨らませたり、麺をモチモチとした食感にしたりするたんぱく質です。
小麦粉製品の過度な食べ過ぎには、気をつけていきましょう。
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