森本木林(きりん)@読書研究家

「私らしく生きていくための読書案内」

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最近の記事

読書研究家の会いたい人<第1回>現役書店員芸人・カモシダせぶんさん

みなさま、ご訪問ありがとうございます。 普段、SNSを中心に活動をしている、私、森本木林(通称:きりん)が、インターネットの世界から飛び出して、読書で気になる活動をしている人にリアルに会いに行き、直接インタビューする企画を始めます! 「読書研究家の会いたい人」企画スタート!記念すべき、第1回の読書研究家・きりんが会いたい人とは・・・。 現役書店員芸人として注目を集める、カモシダせぶんさんです! 「書店員」と「お笑い芸人」という2つの異なる世界でご活躍中のカモシダせぶん

    • 「居心地の良い読書研究所」第2回きりん🦒読書研究家って何者?

      みなさん、こんにちは!きりんです。 スタエフでの音声配信「居心地の良い読書研究所」の(ほぼ)書き起こし原稿をnoteにも更新させて頂きます。 第2回目(2023.02.11)は、 「読書研究家って何者?読書歴、年間読了冊数は?」 というテーマで、お話しました。 それでは、どうぞ・・・。☕️ 「森本木林(もりもときりん)」名前の由来 「居心地の良い読書研究所」へようこそ。 読書研究家の森本木林(きりん)です。 本日は2月11日(土)ですね。 昨日の大雪と打って変

      • スタエフ配信スタート!第1回「居心地の良い読書研究所」(2023.02.10)

        noteのみなさま、ごぶさたしております。 読書感想文として更新していましたが、もう少し気軽なブログ感覚で更新頻度を上げていきたいと思います。 最近、stand.fmさまより、お声がけを頂きまして、読書の活動の1つとして、音声配信を始めることになりました。 そこで、(ほぼ)書き起こし原稿をnoteにもアップしていきますので、参考になれば幸いです。 では、はじまりはじまり~! ↓ 第1回 はじめまして。cosy readingなひとときを。 スタンドエフエムをお聞き

        • 『君が夏を走らせる』夢を見失った少年とイヤイヤ期の女の子の成長物語

          本日は瀬尾まいこさんの『君が夏を走らせる』をご紹介します。 自分には何もないと自信を失ってしまったり、やりたいことが見つからない人におすすめの本です。 この物語の主人公の大田くんは、高校2年生です。 いわゆる不良が集まる高校の雰囲気に馴染むことができず、気づけば学校へ行かなくなっていました。 やることもなく日々を過ごしていた大田くんのもとに、中武先輩から思いもよらぬバイトの依頼が! 金髪少年×イヤイヤ期の女の子 昔はやんちゃをしていた中武先輩も、今は仕事をして家庭を

          一気読み間違いなし!お金にまつわる人生劇場『老後の資金がありません』

          本日は、垣谷美雨さんの『老後の資金がありません』をご紹介します。 この本はタイトルからずっと気になっていたのですが、読み始めた途端、あまりの面白さとテンポの良さに、思わず一気読みしてしまいました。 「お金」にまつわるあれこれは、誰にとっても関心ごとのド真ん中にありながら、人前だとついお茶を濁してしまいがちな話題でもありますよね。 お金の話題には、なんとなく触れてはいけない空気が漂う世の中で、そのものズバリなタイトルに「うっ」と呻いたという方もいらっしゃるのではないでしょ

          一気読み間違いなし!お金にまつわる人生劇場『老後の資金がありません』

          魂を揺さぶる『同志少女よ、敵を撃て』戦場の哀しみと怒り、そして愛。

          新年あけましておめでとうございます。 本日は、逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』をご紹介します。 この小説は、とんでもなくパワーのある作品ですので、ぜひ多くのみなさまに読んで頂きたいと思います。 第二次大戦下のソ連のある村に生まれ育った、少女・セラフィマ。 村を焼かれ、女性狙撃兵としての運命を駆け抜けていきます。 戦争の凄惨さや空虚さを、読者の目前へ圧倒的なリアリティをもって突きつける重厚な物語です。 私は、2021年の暮れに読了しました。 この作品を読みこなす

          魂を揺さぶる『同志少女よ、敵を撃て』戦場の哀しみと怒り、そして愛。

          町田そのこさん『星を掬う』傷ついた女性たちが再び人生を取り戻す物語

          本日は、町田そのこさんの『星を掬う』をご紹介します。 2021年本屋大賞受賞後の第一作としても、注目を集めている小説です。 母が子どもを捨てるということ。毒親としての母と娘の関係。夫のDV問題。女性の権利。 出産するということ、育てること。さらには、親の介護の問題まで。 家族問題や女性がこの社会で生きる苦しみが、幾重にも織りなされて展開していく物語でした。 読み進めるのが辛い場面もありましたが、大変深く考えさせられました。 苦しくても救いはあるはずだと、最後まで希望

          町田そのこさん『星を掬う』傷ついた女性たちが再び人生を取り戻す物語

          『プロセスエコノミー』「制作過程」からファンを生み出す!新しい経済圏

          本日は尾原和啓さんの『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』をご紹介します。 とても読みやすい構成なので、読書が苦手な方にもおすすめです。 独自のサービスを扱っている人や、SNSを運用している人なども、読んでおくと役に立つ考え方が満載です。 「良いモノ」でも売れない時代私たちは、今、望めば何でも手に入る時代になりました。 ひと昔前、人々は、憧れの”モノ”を手に入れるために一生懸命働き、お金を貯めて購入し、所有することが、一種のステイタスでした。 しかし、現代

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          『私が望むことを私もわからないとき』読書がくれる木洩れ日のような言葉たち

          本日はチョン・スンファンさんの『私が望むことを私もわからないとき 見失った自分を探し出す人生の文章』をご紹介します。 作家であり読書家という活動スタイルに共感! 著者のチョン・スンファンさんは、本紹介サイト「The book Man」を運営。 作家としてもご活動されています。 一冊の本から、数行でも心が動くような「文章」を発見し、それをご自身の体験と重ね合わせながら紹介しています。 "読みかけた本は最後まで読まなければ読書とは言えないとする考えや、多読の重要性だけを盛ん

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          『太れば世界が終わると思った』自分を愛することがこんなに難しいだなんて。

          本日は、キム・アンジェラさんの『太れば世界が終わると思った』をご紹介します。 摂食障害に苦しんできた韓国人女性による著者の、自分を見つめる記録です。 「太れば世界が終わる」を経験した私「太れば世界が終わると思った」というタイトルは、まさに自分も感じたことでした。 産後で激太りしたときには、家族にも「足が大根」とかずいぶんな言われ方をして傷つきました。 結構それがグサッときた私は、半年で15kgのダイエットをしましたが、後に自分の映った写真を見て「貧相だな」としか感じま

          『太れば世界が終わると思った』自分を愛することがこんなに難しいだなんて。

          伊坂幸太郎さん『AX』「殺し屋シリーズ」3作目をショートカット読みしたら大変なことに!

          本日は伊坂幸太郎さんの『AX アックス』をご紹介します。 私は伊坂幸太郎さんは初読み作家さんなのですが、やってしまいました。 なんと、この本「殺し屋シリーズ」3作目というではありませんか! この作品の前に『グラスホッパー』と『マリアビートル』なる作品があるそうです。 最近は、人気作家さんの小説も幅広く読むようにしています。 でも、初心者は人気作家さんの数ある作品の中で、まずは何から選べば良いの途方に暮れるのです。 書店の店頭でざっとあらすじを読んで「面白そう!」「

          伊坂幸太郎さん『AX』「殺し屋シリーズ」3作目をショートカット読みしたら大変なことに!

          瀬尾まいこさん『天国はまだ遠く』日常に疲れたらエスケープすればいいんだ

          本日は瀬尾まいこさんの『天国はまだ遠く』をご紹介します。 瀬尾まいこさんは作家としてのキャリアがずいぶん長いのに、どうしてあまり読んでこなかったんだろう。 この本を読んで、ちょっぴり後悔。 パウロ・コエーリョさんの『ベロニカは死ぬことにした』という本があるんですけど、この『天国はまだ遠く』も主人公の女性が自殺をはかろうとするのですが、未遂に終わります。 そこから、日々、生きることや自分と向き合っていくという点では共通しています。 本作の方が重くない。 主人公が意外

          瀬尾まいこさん『天国はまだ遠く』日常に疲れたらエスケープすればいいんだ

          辻村深月さん『きのうの影踏み』背筋がスーッと寒くなる短編6選

          今回は辻村深月さんの『きのうの影踏み』をご紹介します。 この本は、不思議でちょっと背筋がスーッと寒くなる短編集です。 コワイものが苦手な私でも、なんとか読めたのですが、ちょっと疑問が残るんです。それは最後に書きましたので、どなたか教えて頂けたら嬉しいです。 この短編集から、私が厳選した6選をご紹介します。 思わずヒンヤリするポイントをまとめました。 夏休みの読書にいかがでしょうか。 「十円参り」友人の小学生の頃の話。 2人の少女が、共通の親友の女の子がいなくなった

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          朝井リョウさん短編小説集『どうしても生きてる』自己肯定感が低くたって生きるのに邪魔にはならない

          本日は朝井リョウさんの短編小説集『どうしても生きてる』をご紹介します。 初読みの作家さんでしたが、世の中の正論やルール、常識と、生きる現実との狭間で苦しむの人々の「生きづらさ」を炙り出した作品群に、ただただ圧倒されました。 とても人ごとではない。 チリチリとした痛みを感じました。 私はとくに『流転』が良かったです。 夢を叶えた人は困難に立ち向かいながら、変化を受け入れながらも愚直に継続してきたからこその今日がある。 そして、夢破れた人にも、立ち向かわないといけない今

          朝井リョウさん短編小説集『どうしても生きてる』自己肯定感が低くたって生きるのに邪魔にはならない

          中島たい子さん『院内カフェ』介助する家族の理解されない心の悲鳴が聞こえた

          本日は中島たい子さんの『院内カフェ』をご紹介します。 総合病院のロビーにある、カフェをめぐる物語を読みました。 私が去年の手術でお世話になっていた、そして家族の通院をしている大学病院にもスタバがあります。 この小説に出てくるカフェも、いわゆるフランチャイズのカフェのようです。 つまり、街のどこかで必ず見かけるカフェが、病院にもあるという設定です。 病院のカフェだから「健康に良い」メニューが揃っているという訳ではなく、ごく普通の飲み物と軽食のお店です。 主なお客さん

          中島たい子さん『院内カフェ』介助する家族の理解されない心の悲鳴が聞こえた

          カツセマサヒコさん『夜行秘密』お洒落小説だと思って読むと大火傷します。

          本日はカツセマサヒコさんの『夜行秘密』をご紹介します。 なんだかものすごい小説を読んでしまったという感じです。 私はカツセマサヒコさんの本を読むのも初めてなのですが、完全に心を掴まれました。 一言では語り尽くせない。 心が壊れそうになるので、気をつけて読んで欲しいです。 この本は映画を観たあとのように、誰かと感想を話してみたい作品です。 indigo la Endのアルバム『夜行秘密』をもとに編み出された小説ですが、先入観なく読んでみて欲しいです。 「お洒落系小説

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