読書記録47【本屋大賞2022】本にランキングをつけるのは難しい
こんにちは、だるまです。本屋大賞のまとめをします。
本家とだるま家
本屋大賞2022が4月6日に発表されました。このような結果でした。
そして順位付けなどおこがましいのですが、だるまのものはこちら。()内は本家の順位です。
当然ではありますが、バラバラです。「良い本」の定義は難しいものです。
各作品感想
一言二言感想を述べます。
『正欲』朝井リョウ/新潮社
心に突き刺さって、1か月以上経ってもまだ後を引いています。
『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬/早川書房
9冊読み切った時点で、『正欲』とデッドヒートを繰り広げていました。時世もあり、読んでしかるべき作品だったと思っています。
『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成/KADOKAWA
候補作一冊目で、先が気になってしょうがなく、焼き肉屋さんに行ったのに本に夢中になっていました。
『星を掬う』町田そのこ/中央公論新社
だらだら泣きました。親が認知症になりどんどん他人になっていく小説はいつもこうなります。10位なのは意外だった。
『夜が明ける』西加奈子/新潮社
テレビ業界とあってどうしても若林正恭の顔がちらつき、贔屓目で5位に。というのは冗談で、文字だけで読者をここまで気持ち悪くさせる力量に感服しました。
『赤と青とエスキース』青山美智子/PHP研究所
短編の鬼だと思います。美しすぎるなと歪んだ読み方をしたため、書店員さんの評価と溝ができました。
『スモールワールズ』一穂ミチ/講談社
2冊目に読んであまり内容を覚えていなかったというのが悲しいところ。大きなお姉ちゃんと弟の話は印象に残っています。
『硝子の塔の殺人』知念実希人/実業之日本社
読了後は「風変りといえばそういえるミステリだな」と思いましたが、しばらくしてから「かなり面白かったのではないか」とじわじわ感じた本。
『黒牢城』米澤穂信/KADOKAWA
最後に読んだ一冊。黒田官兵衛が安楽椅子探偵すぎてシュールでした。戦国武将の取り調べとアリバイ探しほど読みにくく面白いものはありません。
『残月記』小田雅久仁/双葉社
???となった印象が強いです。ただ、「ありそうでなさそうでありそう」世界を描く設定の複雑さと、その発想力に驚きました。
ランキングの意味とは
作品を比べるには全作品を読むしか道がないので、ひとまずその土俵に立てたことは喜ばしいです。
しかし、面白さに順位をつけるのはかなり難しいことが分かりました。
どんな作品もたくさんの人が関わって、「良いものを!」と心を込めて作っているのだなと思うと、なかなか優劣はつけがたい。
本屋大賞は300人~500人の書店員さんが投票して選ばれるということで人気投票になりますが、数人の審査員で決める賞などはとても大変なのではないかと思います。
来年の本屋大賞も楽しみにしています。
今度は1次投票から自分でも考えてみたいです。
かしこ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?