読書記録75 2024年の1冊目が『モモ』でよかった
本を紹介する本で、たびたび登場していた『モモ』。名作と分かっていながら、ずっと読む機会を逃してきた。
今回、2024年の最初に読むぞ!と意気込んで図書館で予約をしたのだった。
本を読んだ後のイメージをイラストにしてみた。
![](https://assets.st-note.com/img/1706701181656-u6LMwEpMl0.jpg?width=1200)
図書館では子供コーナー(YAコーナー)に配架される『モモ』だが、大人こそ読むべき本なのではないかと思った。
「時短術」「効率的」はてには「24時間を増やす」テクニックまで、さまざまな時間に関する本が売られているが、時短した先に何が待っているのだろうか。
特に、後半で出てくる「子どもの家」は親が忙しく面倒が見られない子どもたちを収容する施設で、将来「役に立つこと」だけを教える場所だ。まるで今の塾や習い事に勤しむ小学生のようだと思った。
何が幸せなのかは、私が一義的に決めることはできないし、私自身塾や習い事が心の底から楽しい頃もあったのだが、そこまで目まぐるしくしなくてもいいのにと思ってしまうこともある。
時間とは何なのか?を素晴らしい表現力と物語性で記した傑作だと思った。
かしこ