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過去とこれから目指す場所

はじめまして。
信州の麻績村へ移住して丸2年がたちました。
この場所へ来るまでには、いろんな変化があり、いろんな出会いがありました。

大学を卒業して、オフィスワークを数年しておりました。心身ともに疲弊し、病気になったりもして、日々違和感を感じる毎日でした。でも、どうすればいいかはわからない、、、、

今から約4年前、ふとした思いつきで、吸い寄せられるように青森県の弘前にある岩木山麓しらとり農場さんのところでファームステイをしました。

そこでの生活は、ほんとうに気持ちがよくて、自分が人間であることを思い出させてくれました。野菜は、生き生きとしていて本当の味がするし、毎朝でてくる手作りの焼きたてパンや、ジャムなどあらゆるものが手作りされていて、ほんとうにおいしい。生活が自然のめぐみで成りたっていて、自分が自然の一部であることを感じるようなそんな場所でした。

人間がたべたものの残りが、にわとりのエサとなり、それが卵と生まれかわる。にわとりのフンは土の養分となり、野菜の養分となり、それをまた人間がいただく、、、、

滞在中はほんとうに、体の調子が良くて、気分もよくて、滞りがない。空気も澄んでいて、とにかく気持ちいい。

なんでここにいると、こんなに健やかに生活ができるのか?いろいろ考えました。たどり着いた答えは、「循環」でした。循環しているから気持ちがいいんだと気が付きました。

そんな気づきを得て、環境への負担が少ない草木染で、身に着けるものをつくってみたい。そんな気持ちが沸き上がってきました。。。

そんなこんなで、気が付いたら農村と手仕事の復興をこころみる「月明運動」をおこした山崎斌氏の生まれた場所、麻績村(おみむら)で、草木染をするご縁をいただきました。

(山崎斌氏は、古くから伝わる「草根木皮」をもとにした染色を再発見し
『草木染』という新たな名前をつけたことでも有名な方です。)

 


麻績村へ来てからは、素敵な方々と出会わせていただき、根をおろすことのできる土地に巡り合うことができました。

その場所が、あらゆるものが循環する生活の場であるとともに、自然とのつながりを取り戻す場所になったらうれしいなぁと想っています。

かまどがある外で、美しい景色や鳥の鳴き声、葉っぱが風にそよぐ音にいやされながら火に触れ、植物を煮出して、その香りをかいだり、五感をつかって、自然を感じて癒されてもらえればうれしいなぁ。

心身ともにカチカチに凝り固まってしまっていた過去の自分を癒せるような
そんな時間を、それを必要としている方と、共有したいなぁ

同時に、作品を制作する工房も構えたい。

それがわたしの今の夢です。

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