花の力で子どもたちの笑顔を
外に出られない、学校に行くことができない、友達に会えない、、、できないことばかりだけれども、その中でも、できることをしていく。
とは言え、始まった新しい日常の中で、すぐには変わることができない。
状況が改善に進むかどうかがわからない中で、気持ちが追い付かない。
そんな中で
お花を届けました。
私は花を扱う仕事をしているので、お花の力で子どもたちを笑顔にできないかと考え、FacebookやInstagramで呼びかけをし、吹田市内の保育園、幼稚園、小学校、中学校など、約30施設にお花の寄付を行いました。
※1施設70~120本の寄付(規模に応じて)
その中で多くの気づきがありましたので、まとめたいと思います。
1、たくさんの協力者
2、御礼のメールから見えたこと
3、お花でできるたくさんのこと
4、公的機関の限界
1、たくさんの協力者のおかげで数多くの子どもたちにお花を届けることができました。
※中学校のPTAの方がボランティアで各クラス用にお花を分けてくれています。
【お花お届けの紹介者】
FBやインスタで拡散をお願いしたところ、数多くのお花の引受先をご紹介いただきました。誰かの紹介がなければ、子どもたちにお花をお届けすることはできませんでした。
【保育園・幼稚園・小学校・中学校の先生方】
子どもたちにためにと、お花の受け入れを決断してくださいました先生方がいたからこそ、子どもたちにお花を楽しんでもらうことができました。日々の仕事の上に、お花を分けたり、お花の水替えをしたりなどお手間を取ることを顧みることなく、子どもたちのためにという気持ちでご協力いただけましたことに感謝しています。
私一人で、お花いりませんか?と電話や訪問をするだけであれば、10件ほどしかお花を届けることはできなかったと思います。誰かの善意が広がりを見せて、実を結ぶことに気づきました。
2、御礼のメールから見えたこと
お花のお届け先の皆様から、お写真や、御礼のメールを頂戴しました。
特に心に残ったメールをご紹介させてください。
-----以下内容です------
この度は、子どもたちのことを気にかけていただき、素敵なお花を頂戴し心から感謝申し上げます。このコロナ禍で、臨時休業が続き、外へも十分に遊びにでることもできず、友だちとの関りも制限される中、子どもたちの心は本当に不安定で、沈んだ気持ちになっていました。新年度ということで、普段以上のストレスも感じていたことと思います。
5月末より、短時間での分散登校という形をとってはおりましたが、それでも子どもたちの心の状態は不安定なままでした。
そんな中での、MORIYA様からのご提案をいただき、また、本当に素晴らしいお花を頂戴し、子どもたちだけでなく我々教職員もこのご厚意に感動を受けました。沈んだ気持ちや、せわしなくいら立つ気持ちも和らぎ、ほっと安らぎの時間を過ごすことができています。
教室に飾った花に気づいた子どもたちからは『お花きれ~』『いい香りがする~』などの声も聞こえているようです。
今回、このタイミングでご厚意を受け、感動だけではなくいろいろな方に支えていただいていることに、改めて気づかされました。
6月に入り一気に暑さが増してきました。森様におかれましては、お体をお大事になさってください。
この度は本当にありがとうございました。
-----以上-----
皆様から頂戴したメールの内容はほぼ一致しておりました。
・お花がストレスケアに役立ったこと
・保護者の皆様にもお喜びいただけたこと
・先生にもほっとしたお時間を過ごしてもらえたこと
・地域の中で誰かと支え合っている事への気づき
身体的接触が出来ない中で、心の繋がりは個人間だけではなく、地域における様々な主体同士の繋がりも非常に重要になっていきます。それは心の安定感・安心感にも繋がりますし、何よりも前向きな活力となって歩みを進めることができるようになるからです。このような時だからこそ、目に見えていなかった支え合うコミュニティの顕在化が必要だと気づきました。
3、お花でできるたくさんのこと
30施設にお花をお配りしたことで、様々な形でお楽しみいただけたことを教えてもらいました。
・子ども達でガーベラの実物を見ながら絵を描いて、みんなで楽しんだり
・教室で飾ったお花に触れたり、香りをかいだり
・花びらだけにして、外で花吹雪を楽しんだり
・花びらを砂場でに混ぜて遊んでみたり
ちょっとしたことを、遊びに変える子どもたち。
子どもと一緒になって楽しむ先生たち。
一緒になってお花の力を楽しみ尽くしてくれた皆様に感謝したいです。
4、公的機関の限界
当初、教育委員会にお花のニーズとりまとめを依頼したのですが、【現場はバタバタとしている】【花の水替えが大変】【教育委員会も人手が足りない】【既に現場に様々な対応をしてもらっているので、更に依頼するのは困難】【現場と別のことでトラブルにもなっているので】等、最もな理由を並べ立てて、【お申し出は本当に嬉しいのですがお気持ちだけで。】とやんわり断られました。
まぁ、そういうものかなと思ったものの、【MORIYAが直接学校に連絡してもらうのは大丈夫】ということも言われたことに違和感を感じました。
その時点で【現場はバタバタとしている】【花の水替えが大変】という理由はなくなりますし、そもそも教育委員会には【花の寄付がいるか、いらないか】というニーズ調査なので、学校には断る権利もあるし、僕が声をかけた学校はどの学校も大歓迎でお花を受け入れてくれました。
更には、学校向けに一斉でファックスを送信するシステムも教育委員会側にあるので、手間もそんなにかかりませんし、【現場と別のことでトラブルになっている】ということは、今回の寄附の件に係わりありません。
結果、教育委員会が面倒なだけで、いわば、その担当者が面倒なだけだということでした。もしくは、現場に伝えづらい何かがあったのか。
更には、【感謝状は出せません】と何度も言われ、そのような気持ちでやっていると少しでも思われたことにも愕然。
役所の限界を感じました。
あらゆる作業が重荷になっているのはわかりますが、他の個人や、団体との交渉やクリエイティブなことにこそ時間を割き、あらゆる作業はDX(デジタルトランスフォーメーション)によって省人化すべきです。目の前にできる技術があるのに、それを取り入れないのは怠慢であるとしか言えません。
今、必要なことは、なんとしてえも変える!という気持ちです。
コロナ禍の今だからこそ、そもそも論を念頭に、新しいことにチャレンジしてくれる行政と政治家を望みたい。そうとも思いました。
民間だけでできること、行政だけでできること、教育機関である大学などで、できることの間をぼやかしながら、今の現状にフィットした形を検討ないといけないことは誰しもがわかっていたことだと思いますが、今、それを一足飛びにチャレンジする時代に入っているのだろうなと。そのようなことを考えさせられました。
長くなりましたが、誰かの善意で、誰かのためになる活動が広がる。
そのようなことを、私自身活動を支えてもらったことで、改めて気づかされました。
皆様、ありがとうございました。