小売業界の原則
私は今小売業界(百貨店)に身を置いているのですが
よく百貨店はオワコンだ!と言われています。
実際に今のまんまの形態であればいずれ立ち行かなくなるのは
目に見えているので、DX含めて今後の百貨店業界について自分であれこれ考えているところです。
最近はそもそも小売ってなんだっけ?ってところからの勉強を始めています。
今日はそのアウトプットとして現在読んでいる本の中から抜粋して書いていこうと思います。
小売の原則は人・物を繋ぐ「場所」である。
小売で思い浮かべるのはスーパーやコンビニ、百貨店、あとは個別のアパレルショップだったりショッピングセンターなんかもそうですね。
これらにはまず、売る物があって
それを見にきて買いたいと思う人がいますよね。
その物と人をつなげる「場所」として小売が存在しているのです。
突き詰めると、小売とは「場所」なんです。
その場所に対して何を並べるか、どのように売るのか?
というのを小売業界の人たちは日々考えて仕事をしています。(たぶん)
近年だとその場所はオフライン、つまり実際の店舗だけでなく
EC、オンラインショッピングの活用が増えてきています。
OMO(Online Merges with Offline)と呼ばれる、オンラインが当たり前となって、そこに包含されるオフラインの価値を作っていくという考えも出てきています。
今後はますますオンラインが主流になって、
オフラインで提供する価値をテクノロジーを使ってどう変わっていくのかが注目されています。
「人」の要素
小売の原理、つまりは売り上げというのはどのように図られるのか?
これは以下の4つの観点でみることが出来ます。
・人流数(トラフィック)
・制約率(コンバージョン率)
・客単価
・リピート率
小売の原則である「人」の観点に基づくとこの4点が挙げられます。
この4つの要素をいかにして上げていくかが鍵になります。
マーケティングでよく手を付けるのもこの辺りですね。
「物」の要素
「物」が消費者の手に渡るまでには、
デザイン(設計)をして
製造して
運んで
店舗で棚に並べて
消費者の手に渡る
こんな流れになります。
それぞれの工程で役割の人たちが与える価値があるので
各工程にいくらか上乗せされています。
なので、この構造をいかに最適化するか、いわゆるサプライチェーンマネジメントってやつですね。
最近ではD2Cと呼ばれる、メーカーが直で消費者に売ることで
余計なマージンが上乗せされることなく安い価格で提供できる業態が増えてきています。
「場所」の要素
場所の要素としては以下の3つの観点があります。
・情報の流れ
・金の流れ
・物の流れ
情報の流れは、接客だったり商品の陳列だったりポップアップなんかがそれにあたります。
金の流れは大きく分けてオフラインかオンラインか
要は手渡しで行うのか、オンライン(カードやキャッシュレス)で行うのか、という部分です。
物の流れは商品を消費者の手に渡すことです。
これに関しても直接その場で渡すのか、後日配送か、といったことですね。
これら3要素をいかに最適化していくのかが、今後の小売に求められている点です。
まだまだこの本を半分くらいしか読んでいないのですが
中国の最先端ぶりがすごい、ということと
小売の原理原則をわかりやすく説明していて、事例もわかりやすいので
小売業界の人は一読することをオススメします。
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