#42 相手企業の多くの人に、自分の存在を認知してもらう
私は、クライアント企業の取引窓口となる担当者や社長だけでなく、その会社全体と向き合い、お付き合いをしたいと考えています。ご縁を持ったからには、単なる仕事上のお付き合いから、さらに人としてのお付き合いに発展させたい。会社の看板がなくても「森本さんにお願い」という関係を築きたいと思うのです。そうしたチャンスがあれば、見逃さずにアクションを起こします。
例えば、相手企業がオフィスを移転したり、上場したりするとき。一般的には胡蝶蘭などのお花を贈りますが、私は総務・人事部の方々に向けて「皆さんで召しあがってください」とお菓子を贈ります。一番忙しくて大変だった部門の皆さんに「お疲れさまでした」の気持ちを伝えるのです。
また、しばらく訪問していなかった会社についでで立ち寄るようなときにも、菓子折を持参します。女性スタッフが多い会社であれば、女性に喜ばれることを意識して品を選びます。
ある会社に、15個入りのバームクーヘンを贈ったことがありました。すると後日、それを召し上がったスタッフ15人全員の方から、一言ずつのお礼メッセージをまとめていただいたことがありました。さらに後日訪問した際には、応接室にお茶を運んできてくださった女性スタッフから「この間のバームクーヘン、美味しかったです。ありがとうございました」と声をかけていただきました。
その会社の皆さんが私の存在に好印象を持ってくださり、強い味方を得たような気分になったものです。その会社と取引を続けていく上で、見えないサポートを受けているような気がしています。
菓子折を贈る際には、ありきたりなものよりも、ちょっと珍しいものを選ぶのがおすすめです。印象に残りやすいですし、「どこに売っているんですか?」なんて話題にもつながったりします。
店舗やショールーム、展示会などに顔を出したり、朝礼や社内行事に参加させていただくのも手です。相手企業への理解が深まると同時に、多くのスタッフの方に自分の存在を知ってもらうことができます。
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お客様や周囲の人々とよりよい関係を築き、あなたのビジネスがより大きく、喜びに満ちたものとなるよう、人生がキラキラと輝かしいものになるよう、心よりお祈りしています。