見出し画像

愛読書|水泳のメンタルトレーニング「成功を封じ込める箱の蓋をあけられるのは教育と練習」

前回のブログで、
質問の質問にお答えさせて頂きました。

どこかの本に
この質問について書いてあったなぁ…

と、本棚を探っていると、、、

…見つかりました!

私の愛読水泳書の一つ
キースベル氏の「水泳のメンタルトレーニング」
に書かれていました。

そこで今回は、
その内容が書かれた
「資源がいっぱい」を
ご紹介させて頂きます。

【資源がいっぱい】

常に意欲をもってトレーニングに取り組もうという気持ちが、トップになることでむくわれるかどうかは、トレーニングの内容に一部左右されます。自分の練習を信じ、どれくらいきちんと練習をこなせるかが、試合での泳ぎに直接影響するのです。そんな競泳のトレーニングは、あなたの生き方に大きく影響します。

(中略)

毎日の反復練習、あるいは練習そのものの大切さは、意外と忘れやすいのです。
そして、それぞれの練習メニューは、沢山の中の一つにしか過ぎなくなってしまうのです。
練習の意義をよりきちんと理解することによって(何をすればいいのか、どうすればいいのか、そして、さまざまなトレーニングや行動によってどんな効果が得られるのかを知ること)、練習内容が充実し、意欲もさらに高まるでしょう。
その理解を深めるのは、「教育」です。

練習意欲を高めるためには、やはり知ることが大切だというのは、本当にその通りだと思います。新たな知識を学ぶ気持ちが薄くなってくると、いずれ練習のモチベーションも薄くなっていく傾向がありますね。


学校に競泳の授業がないのは残念です。
数学の先生が、ペースクロックの見方やスプリットの計算方法、あるいはペースやインターバルの算出方法を教えてくれたら素晴らしいと思いませんか?
科学の時間には、水泳の競技力を高めるためのバイオメカニクスや、運動生理学や、栄養学や、運動力学といった専門的学問を取り入れればいいと思うのです。
もちろん、選手なら水泳の心理学も受講してほしいものです。
残念ながら、このようなカリキュラムを実施している学校はほとんどありません。

この話、とても好きです(笑)極端な話ですが、本当にその通り!水泳はプール以外で教わることが山ほどあるんですよね!そこにヒントが詰まっているんですね!


しかし、水泳の知識を高めるための「資源」は他にもあります。
最も身近にある資源は、もちろんあなたの「コーチ」です。
ほとんどの人が、コーチが計画し、コーチが組み立てたメニューにしたがってトレーニングをしていると思います。
そうすることで、コーチのバックグラウンド、経験、そして専門知識を受け継ぐことができるのです。

(中略)

コーチは、自分がもっている運動生理学、バイオメカニクス、運動力学、スポーツ心理学、そして競泳における戦術と哲学を駆使するため、かなりの時間や労力をかけて計画しています。
しかし、これほど時間をかけて計画しても、コーチたちは選手にメニューだけを伝えることが多く、選手が何も言わずに従うことを期待してしまいます。

「コーチの経験を受け継ぐ」良い言葉ですね。まさにその通りです。私も、1時間のレッスンのために、メニュー作成や練習中のデータまとめ、撮影動画編集のために、2〜3時間を陸に上がって使います。レッスン時間より、準備時間の方が間違いなく長いです。

しかし、ここ最近になり、幸いなことに、多くの指導者たちが、理解することの大切さを認識するようになってきました。
トレーニングの意味を理解しているときのほうが、選手たちが一生懸命練習することに気づき始めたのです。
その結果、選手を教育するコーチがどんどん増えています。

そうですね。ドリルも「やる理由」はとても大切です。片手クロール1つとっても「やる理由」は7つほどありますから、、、。


あなたのコーチもこのようなやり方を選んでいるといいのですが。
いずれにしろ、自分のトレーニングや意欲に対する責任は、最終的にはあなた自身にあるのです。
自分のトレーニングの基となる原理や目的を勉強し、「理解する責任」を自分で負うことで、常に意欲的に練習に取り組めるようになって下さい。

ごく稀に「理解する責任から逃げてしまう」方もいらっしゃいますが、それは結局「そこまで求めてない」ということで、我々もそれ以上踏み込む必要はないと感じています。ただ、やはりコーチも人間なので「一生懸命、理解しよう!」としてくれている方には、より詳しく丁寧に教えたくなりますよね笑


自分は何を達成しようとしていて、どうすれば達成できるのかをしっかり理解しましょう。
理解するための努力を借しまないで下さい。
身近にいるエキスパート、つまり「コーチ」を大いに利用するのです。
もし自分からどんどん教えてくれるようなコーチ(貴重)でないなら、自分から聞いてみれば良いでしょう。
教えてくれるよう頼むのです。
ただ聞くのではありません。

「トレーニングの意味」について質問することは、「トレーニングメニュー」を聞くのとは全く違います。

前者は、あなたの理解を深めるための探求です。
後者のような聞き方しかしなければ、練習メニューの正当性をコーチから聞くチャンスを逃してしまいます。

コーチには、練習プログラムの正当性をいちいち選手に説明する必要はありませんし、多くのコーチは実際説明していないでしょう。

でも、多くのコーチたちは、選手の理解とやる気を何とか助けたいと思っているのです。

本当に、是非役に立ちたいと願っているのです。

本当に心からそう思っています。そうしたいから、水泳コーチを続けています。身体が47個あったら、47都道府県で、水泳で困ってる人の役に立ちたい!!…といつも思っています!


質問するタイミングも大切です。
スタート前の”よ~い”と“ゴー”の間には、練習の効果を適切に説明する時間も気持ちもコーチにはないでしょう。
でも、ほとんどの指導者は、別の時間なら快く説明してくれます。
いつ質問するのがいいかコーチに聞いてみて下さい。
あなたが速く泳げるようになるために、あるいは、あなたの水泳生活を豊かに(個人的にも選手としても)するために、あなたとあなたのコーチは「共同作業」をしていることを忘れないで下さい。
あなたが水泳をしていないときでも、あなたが水泳のことを忘れているときでも、あなたのコーチは、あなたの水泳のことを考えていることでしょう。
それらを理解し、練習への意欲を高める前向きな考えをする源になるのが「教育」です。

この部分が質問についてですね!タイミングは確かに大切ですね!私は365日24時間水泳のことを考えてます!


活字も大きな情報源です。

水泳、トレーニング、ストロークのメカニズム、柔軟性、ウェイトトレーニング、運動生理学、そしてスポーツ心理学を科学的に説明した素晴らしい本が沢山出版されています(水泳選手のスポーツ心理学についていい本を書いた人を私は知っています)。
水泳の雑誌には、競泳のトレーニングに関する重要な問題をわかりやすく解説した記事が沢山載っています。
自分のスポーツについて色々読んで下さい。
知識を深めることで、試合への最高の準備ができるでしょう。

その他の役に立つ情報源は、講習会、映画、テープ(オーディオテープやビデオテープ)です。仲間の選手とアイディアや情報を交換するといいでしょう。

利用できるものは全て利用するのです。
少し時間をとって、自分のスポーツを知るための努力をしてみましょう。
練習内容についてより理解を深め、それが上達にどう役立つのかを認識することで、練習に対する取り組みがさらに真剣になり、より意欲的になり、その結果、これまで以上に前向きな態度で練習に臨めるようになるはずです。

他のどんなこととも同じように、成功を封じ込める箱の蓋をあけられるのは、「教育」と練習です。

まさに私が毎日ブログを書き続けている理由です。私のブログで、一人でも多くのスイマーの方が、明日もプールに行こう!と、思ってもらいたいのです。そして、最後の「成功を封じ込める箱の蓋をあけられるのは教育と練習」というのが、ずっと記憶に残っていました。とても大切なことです。


以上になります。

とてもマニアックな本ですが、
オススメです!!


いいなと思ったら応援しよう!

毎日更新!森せんせーの水泳ブログ|森哲也
宜しければサポートお願い致します!頂いたサポートは、教材、勉強費用に使わせて頂き、より良い記事を書かせて頂きます。