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歳のせいなのかなぁ…
まあ、私は「三国志」がとにかく好きなんですが、残念ながらフィクション派ではないです。史実を追求したい方なんで。だから劉備や孔明が好き、という感じではないです。蜀贔屓の方ごめんなさい。三国志って、プロの作家さんでも「これは史実」です的な感じでエピソードを取り上げてても、実はフィクションがネタ元なんてこともあったりして、史実と小説がとにかくごっちゃになってる面白い世界なんですね。
「三国志」を知らない人にちょっと説明しますとね、「キングダム」でお馴染みの始皇帝の秦王朝が倒れましてですね、その次に「漢」という王朝が前後合わせて約400年も続いたんですね。漢字の漢ですね。(間にちょっと色々あったんですが)その後にすったもんだありまして、3つの国(魏ぎ)、(呉ご)、(蜀しょく)に分かれて覇権を争ったのがまあ、三国時代と言われまして、その時代のことを書いたのが「三国志」ってわけです。日本の戦国時代みたいに、とにかく面白エピソード満載というわけで、漫画やらドラマやら小説やらゲームやら、今じゃあ一大産業となってますね。私もゲームのヘビーユーザーですが。
「三国志」の書き物にはおよそ正史と小説の二種類が流通してますね。(教養書とかゲームの攻略本とかは除きます)正史といっても正式な歴史書って意味です。なので正式だから正しいとは限りません。因みにですね、「志」ってのは「記した物」という意味でして、決して「こころざし」という意味ではありませんので悪しからず。そう思いたくのも人情ですがね。
そこにはまあ、人の言う善玉劉備だの悪玉曹操だの、天才軍師諸葛孔明だのといったスーパースターがわんさかおりまして。ああ、横浜の中華街で「関帝廟」に祭られているのは劉備に仕えた関羽という豪傑ですね。商売の神様だったけな。今は神様ですが、実際の彼は中々複雑な性格の持ち主だったんですが、それについてはまた後日書きたいと思います。
曹操は信長に似てるんですが、劉備は秀吉ですね。ほぼ裸一貫で皇帝まで成り上りましたからね。
で、若いころはそういったスターのエピソードが好きで、読んだり書いたりしていたんですが、最近はそういうキラキラした話とは一線を画してまして、どっちかというとこんな地味な話をに興味が移っちゃってます。
三国の一つ、魏王朝の初代皇帝文帝曹丕(そうひ)について書いたんですね。まあ、この人はとにかく好かれていませんね。伝記を書いた陳寿も文帝は「寛容さにかけるんで」と酷評してますから。だから今ひとつ人気が無い。圧倒的に人気なのは親父の曹操ですね。まあ、私も確かにそうです。曹操大好きなんで。でもですね、その息子の文帝はですね、スーパーな親父さんとは好対照?でやけに人間臭い面が多いんですね。曹丕は人気が無いもんだから、せっかくそういう「人間だもの みつを」的な逸話があっても誰も近づこうとしません。ああ、可哀そう。だからせめて私だけでもこうやって曹丕の話をせっせと書こうかなと思っています。武田信玄もそうですが、あまりにも偉大過ぎる親父を持つと、本当に可哀そうですね。きっと本人もコンプレックスがあったんじゃないですかね。勝頼も曹丕も。
というわけで、只今曹丕のエピソード第二弾を絶賛執筆中であります。あれ、もしかして北方謙三先生と違って誰も待ってないのかな?
おしまい