86日目 自己目的化
「**活動を実施してください」という指示があった場合は、要注意です。
手段が目的化している典型です。
何のために**活動をするのか、目的を確認する必要があります。
目的に対して、**活動を実施することで目的を達成するための手段として、ベストな方法であれば、実施すべきですが、ベターであれば、別のベストな手段を探すべきです。
**推進本部とか、**統括部といった名前の組織からの指示で有れば、組織ごと廃止させることが重要です。
部署名に「推進」と言葉が入っている場合は、
「うまくいってないから、推進したい」という意図で名付けられています。
うまくいっていないのです。
うまくいくようにするために、組織を新設してもうまくいきません。
うまく行っていない原因を調べた結果、推進する組織がないからという結論には絶対にならないはずです。
部署名に「統括」という言葉が入っている場合も同様です。
「まとまりがないから、まとめたい」という意図で名付けられています。
まとまっていないのです。
部署を作ってもまとまりません。むしろ、関連する部署が増えて、もっとまとまらなくなります。
こう言った部署の人たちは、自分たちが当事者でないのですが、組織が作られると評価するために成果は求められます。
成果を出すには活動しなければいけません。
活動するにも当事者ではないので、活動してもらう必要があると考えて、自分たちの都合がよい活動を指示してやってもらいます。
受けてもバカではないので、「何でこんなことやらなきゃいけないのか?」と言ってくることを見越して、「トップダウンでの活動」だと、虎の威を借る狐で来ます。
狐は「鳥獣保護法」により、野生動物として保護の対象となっているため、原則、駆除はできません。
キツネが寄り付いている原因の除去やキツネを寄せ付けない対策の実施が必要となります。