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くろは真夜中にふと目がさめ、「このお母さんは、くろのお母さんとにおいが違う」と気づいた。…
キジトラが言った場所には、たしかに黒猫の家族がいた。子どもが5匹と、そのそばにはお母さん…
「猫島」は、人間が住んでいない小さな島だ。 ホーホはくろを島に降ろし、「じゃあな、グッド…
甲板の上で毛づくろいしていると、空から声をかけられた。 「くろ!なんだって、こんなところ…
くろは日が暮れると、窓にぴったりと鼻をくっつけて、外を見た。海を隔てて、小さな灯台のある…
「ここでお別れだ。頑張れよ、くろ」 ホーホは、窓辺にくろを降ろした。すると、その子の憂鬱…
夜が明けると、空はよく晴れていた。 「あたしの背中につかまりな!」 ホーホはくろを乗せて飛び上がり、となりの島を目指した。 風に飛ばされないよう、ホーホの肩にしがみつきながら、くろは聞いた。 「ねえホーホ、お母さんには、人間に近づいちゃいけない、って言われてたよ。ほんとに人間と一緒に暮らすことなんてできるの?」 「できるとも!たくさんの猫が、人間と暮らしてるよ」ホーホは自信たっぷりに答えた。 「でも、よく見分けないとね。人間にも、猫と暮らしたいのと、そうでないのが
子猫が目を開けたとき、周りは真っ暗だった。 真っ暗で、ひんやりとしていて、何も見えなかっ…