未来が少しだけ明るくなった
この環境が向いてないという違和感をもって動き出した大学3年生の冬、学期末テストが始まる頃。
そこからちがう畑へのチャレンジをはじめて3か月はもうしんどくて、その後1ヶ月は死んでるような日々を過ごし、そこから4か月ほどの現実逃避。
そんな現実逃避は先日の広島旅行をもって幕を閉じた。
再開した研究室での日々。理不尽が私を叩きつける。その中で始めた自分探しの自己分析。
そうして見えてきたのは、
当たり前だと思っていた大学院進学の価値が見いだせない
向いていない環境の中で頑張りすぎていた自分
抱えすぎず、もっと自由に軽く、生きていきたいということだった。
でも、それが実現できるのか、その道は果たしてあるのかと不安。
最近、自分の時間が増えて、ようやく自分らしさが見えてきて気づいた“ほんとうに”やってみたいこと。でも、「今までの積み重ねを捨てる」ような選択をできない。
◇◆◇
そんないろんな思いや考えが、私の中ではもう抱えきれないほどいっぱいだった。
どんな私でも評価する
どれだけ甘えても頼っても、わがまま言ってもいい
強がらなくていいんだよ
と、言ってくれた
人と長時間一緒ににいる事が不可能だと思っていた私が6日間も一緒に広島を旅した
そんな彼に聞いて欲しいと思った。
でもきっとそれだけじゃない。本当は “彼なら何か言ってくれるのでは” と期待していた。
他人に期待しても、信じても、尽く裏切られ続きた私は、もうそんなことしないと思っていたのに。
それを心に決めたのが夕方。
帰省中の彼にすぐLINEした。
電話中
言いたい!と思ってもなかなか話が切り出せなくて、
「頼って」と言ってくれた彼を信じきれてないような自分の行動に
自己嫌悪という単語が、頭の中を巡った。
今日はもう言えないと思った。
涙が先行してしまって気づかれた。どうしたの?と。
大学院進学のメリットが見いだせないこと
今の分野は、今までの自分を振り返ってみても異質で「できる」けど向いていないこと
この研究室の環境はかなり悪いこと
頭の中はまだ、ぐちゃぐちゃだから
何をどう、伝えたのかはあまり覚えていないけど、
考えたこと、思ったこと、感じたこと、そして不安。
その全てを話せたと思う。
それでいて、今わたしはどうしたらいいのか分からないと。
◇
「大学院進学辞めちゃえば」
最初の一言はこれだった。
そんなに辛いのに行く意味ある?と。
「パートとかで稼いだりWebデザインとか、始めてみたら?」
Webデザインは気になっていた。ずっと前から。
先日の本屋さんでやっとそのことを最近思い出せたところ。
「親や周りの見え方を気にするなら、それは一旦捨てな」
私が気にすることも分かってくれてるんだね。
わたしはそれで許されるんだ、いいんだって
そう言ってくれたことが何よりも大きくて
抱えていたものが、ふわっと軽くなるのを感じた。
◇◆◇
私はきっとまだ迷う。
誰かが言ってた。「迷ってるときはもう答えは自分の中にあって、それ以外の選択を捨てられないんだ。だから、迷うんだ」と。だから私もまだ悩み迷うんだろう。彼が出してくれた選択をする勇気を持つことができないから。
それでも、自分がひとに話せたことと
彼がステキな未来のかたちを教えてくれて
心が軽くなった。
状況は変わらなくても未来がすこし楽しみになった。
電話の終わり際
「出会ってくれてありがとう」そんな言葉がこぼれた。
2023.09.07