正直、みんなのこと「羨ましい」と思っていたよ
浪人した5年前の春も
進路に迷った去年の春も
新卒の仕事を辞めた今年の春も
周りにいる人たちが羨ましかった。
私は浪人。周りはキラキラしてる大学生。
私は院進の勉強に研究。周りは楽しそうにやりたかった研究。
私は仕事を辞めた。周りは色々言いながらも働く。
自分と周りの人達との埋められないギャップに苦しんでいた。なんで私は上手く進めないんだろう。どうして私は遅れてしまうんだろう。いつもいつもどうして…って劣等感に苛まれていた。ただ苦しくて、こんな自分が悔しかった。私なにがいけなかったんだろう。ダメなんだろう。ずっと、ずーっと考えて、その場でひたすらに努力した。
浪人した春は、リア垢のSNSを閉じた。
高校生の嫌な出来事からも距離を取りたかったし、キラキラな大学生姿の同級生を見たくなかった。
去年の春は、なんかボロボロだったな。
院進の勉強と卒業研究。周りはやりたかった研究をしている。それぞれのやる目的とか目標を見失って頑張りたくても頑張れない感覚を抱えていた。なんの為に今まで頑張ったんだろうと無力感も抱え続けた。
今年の春、生きてる心地がしなかった。
私は辞めると言ったが、その場で頑張ると言う同期。私はなんで耐えられないんだろうと悩んだ。辞めたら辞めたでどうやって生きればいいのか分からなかった。同い年は社会人2年目を迎えている。大学の同級生もなんとかいい感じに働いていそう。ただ「いいな」と思っていた。
私はずっと周りの人達が羨ましかった。
何事も無いように進んでいく人達が。何事も無いこと無い。それは分かっているけれど、それでも止まらずに進む人達が羨ましくてすごいと思う。だって一方の私は事ある毎に立ち止まって数ヶ月〜1年も止まり続けているから。その間、その場に取り残される感覚は恐怖の塊だ。
でも、自己分析と自己理解を繰り返して、いろんな人の話を聞いて、人に支えられて、今までの自分を責めたり、ダメだなんて思わなくていいんだって分かったよ。
みんなことすごく羨ましくて、私は劣等感に苛まれていたけれど、そんなことしなくても良かったんだって思えるようになったよ。
他人は他人、自分は自分。
十人十色
その意味がやっと、ちゃんと腑に落ちたと思う。
私は私で、このままでいいんだね。
これが本当の“ありのまま”なのかもしれない。
でもまだまだ甘ちゃんだからまた同じことで悩んでしまうかもしれないけれど、その時はまたここに帰って来よう。