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風花 朋(Kazahana Tomo)
2021年11月23日 16:19
雲のすき間から差す黄金色の光の柱。溢れだす光。神々しく輝くその光のまぶしさに目を細める。離れてしまった大切な人。今そばにいてくれる大切な人。そのすべての人を愛しく想う。おだやかな日々。めぐりゆく季節。私たちはみな幸せになるために生きている。この美しい夕景に心満たされるような日々を、大切にしようと想う、いまこの時。今日という日が終わりろうとしている。
2021年11月14日 16:10
浮き足立つ人々の流れ。皆そこを目指している。一歩足を踏み入れれば、そこに待つのは音の渦。響く重低音。男も女も、みんな少しだけソワソワしている。まるで今夜なにかが起こることを期待しているみたいに。最初の瞬間は、少しの気恥ずかしさとともにリズムを取り出す。徐々に場に馴染んできたら、まるでそこでずっとそうしていたかのように、我が物顔で踊りだす。身体が音を欲している。夜が更けていくにつれ、ずっとこ
2021年11月7日 12:51
抜けるような青空。木々はほのかに色づき、澄んだ空気がひんやりと頬に触れた。透き通った美しい水が流れてゆく。とどまることを知らない、永遠の清らかな流れ。その流れゆく様を、ずっとずっと眺めていたくなる。世界がどんなに困難な状況にあろうとも、季節はいつも通り移ろいゆく。今年もまた、美しい季節がやってきた。日々変わりゆくこの景色を一瞬たりとも見逃したくはない。この美しい世界にずっと身を委ねていよう。そ
2021年11月7日 12:23
ずっと待ち続けていたその時を、もう待たなくていいことへの安堵と少しの罪悪感。そんなもの、持つ必要はないのだけれど。ずっと望んでいたその時は結局来なかった。けれどおそらくそれを上回る時に巡り会えたから、きっとこの道で合っているのだろう。私のこころの中に、きっとずっと居続ける人。忘れることはないであろうその人。私の時は、おそらくあの瞬間で止まってしまっていた。動いてはいけないような気もして