「全国最中図鑑」40 北海道クマ最中(北海道札幌市)
世界には8種類のクマがいるそうだが、日本にいるクマは2種類のみ。北海道に生息するヒグマと、本州以南にいるツキノワグマだ。大人のヒグマは体長2〜2.5メートル、体重は150〜250キロ、日本にいる最大の陸上動物である。古代には、大きいということは崇拝に値する特徴だったから、アイヌの間ではクマは神とされていた。
そんなクマを、アメリカ人は「テディベア」という可愛いぬいぐるみにしたが、札幌の餅菓子店では美味しい最中に仕上げた。明治39年創業の美好屋が作った「北海道クマ最中」である。
手を前に合わせてチョコンと座る姿が実に愛くるしいこの最中、何と「コロちゃん」という名前までついている。このコロちゃんに、「クマのごはん」と名付けた栗あんと粒あんの2種のあんを自分で詰めて食べる手作り最中だ。
コロちゃんがあまりにも可愛すぎて食べられない、と悩む人も多いとか。
あんの量がかなり多いので、ぜんざいにして、コロちゃんを餅がわりに使って食べても美味しい。
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