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「全国最中図鑑」53 狸合戦もなか(徳島県小松島市)

阿波狸合戦は、江戸末期に阿波国で起きたといわれる狸たちの戦争の伝説である。商人に命を助けられた狸が恩返しをすることから始まる物語なのだが、それからが意外に長い話でとても書ききれない。ここでは割愛するが、興味のある方は調べてみていただきたい。
さて、その狸の伝説を、昭和14年に大映の前身である新興キネマが「阿波狸合戦」という題名で映画化し、大ヒットした。そして翌15年にも「続阿波狸合戦」を制作し、またまた大ヒットした。この映画の成功で小松島はすっかり狸の町として有名になり、今でもあちこちに可愛らしい狸のオブジェやモニュメントが見られる。
この話をモチーフに、町の和菓子店「山陽堂」が生み出したのが「阿波狸伝説 狸合戦もなか」。愛らしいタヌキの形をした皮、ぷっくりお腹に詰めた自家製の風味豊かな粒あんは、甘すぎずさっぱりとした味で食べやすい。 

山陽堂
小松島市南小松島13-27

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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。