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虹色の世界と架け橋

テトラクラマシー

2色型、3色型ではなく4色型色覚を持つ。
虹色のビジョンを持つ者は、世界でもわずか3%。
本人でさえわかっていないことが多い。


気づいたのは10年ほど前。4色型色覚テストで全部の色が見えた。
全問正解率数%のテストでも難なくクリアした。なにも努力してこうなったわけではない。生まれ持った体質というだけで、日常生活に不自由はない。ただ、時々こまったことになる。



「ちょっと、そこの赤いやつ取って」

何を取ってあげたらいいのかがわからない。

「ほら、そこにあるじゃない!」

と急かされて、赤寄りのオレンジ色のこれだろうと検討をつける。
私の感覚では赤ではないけれど。


「僕の瞳はブルーだよ」

確かにブルーと言えなくもない。

「パスポートにだってそう書いてあるし」

けれど、彼の瞳はグレーが混じった青。どちらかといえば、ライトグレーに近い。
もっと青らしいの瞳を持つ人と比較できれば説明し易いのに...
と、思いながらも口には出さない。そうしたところで、3色型色覚では違いがわからないだろうから。

もし、カラーユニバーサルデザインが世界中に広がれば、2色型と3色型の人達の為だけでなく、マイノリティである4色型色覚者にも共通の色として相互理解が深まるかもしれない。誰もがわかりやすいクレヨンや色鉛筆があれば、お互いに優しくなれるかもしれない。
そんなことを妄想してみたりする。

4色型色覚者に見える世界は、残り97%には見えない世界。
けれど、間違っていると指摘し合わない柔軟な世の中になれたらいいな。



くまさんのnoteがきっかけで書きました。

創作の『Drops』も併せて読むことで、より理解が深まります。
色の世界は楽しいです。

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あっちん
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