シェア
幸せの価値観なぞ、 人のそれぞれで、 まして、2人ぞ 合わぬがオチや。 2人俯く公園。 君がいると、聞いてだな。 まあその話はよそう。 君は自然が好きだって、 故郷思うからとまた言う。 コンクリの、 四角い空に慣れた僕。 バツが悪い故郷は、 ド田舎だ。 家を持たなくてもいいかなと思う。 君は家を持ちたいと言う。 子供は2人欲しいとねだる。 君は男の無知を叩く。 怒らないで欲しいと思う。 君は怒って、そっぽを向いたまま。 ウザいと思われたか
心待ち。 心からその事象を待つさま。 なんて素敵なのだろうか。 自分の内情を表に出し、 相手のことを真に思い、 その事象のために、内をさらけ出す。 心の声は大きい。 もう1人の自分が、中で叫び続ける。 最高の共鳴が、 心待ちである。
昨日彼女の家に泊まった。 付き合って直ぐに、こんなに泊まるとは思わなかった。 いつも大変そうな君を見てると 手を貸したくなる。 でも君は拒否して、自分のためだと言う。 芯の強い、素敵な子だ。 昨日歯ブラシを貰った。 鏡の前とぼやけた視界。 2人並んで歯を磨く。 君の歯並びは世界一。 昨日合鍵を貰った。 よく来る僕に、コレッ。 と渡した。 僕はそれを自分のキーホルダーにつけた。 ふたつの鍵が 重なり、ぶつかり、寄り添っていた。 別れ、黄昏時の帰り