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どうでもいいことが貯蔵された知識。 もう動こうとはしない。 ただ、無駄を垂れ流すことしかできない。 この世に意味を持たそうとするから苦しいのか。 しかし、意味はなければ進む気力はどこからくる。 苦しい貯蔵が増えすぎた。
頭に大きな被せ物。 視界は歪み、波は戯(おど)ける。 恐ろしかな、外の世は。 首の後ろに岩があるような、 口も回らぬ、風前の灯。 何者?誰?証明されない。 僕でない誰か。 何者か説明出来ないと 世界は認めない。
先は遠く、ぼやけている。 今日はメガネを忘れた。知り合いの顔すらわからなかった。 何もつけずに外に出たのは久しぶりだった。 大学の友人も同じゼミの人も彼女もぼやけている。 見えないことがこんなにも幸せだとは思わなかった。 物体の輪郭が曖昧になり、絵の具のパレットのように歪み混ざっている。 いつも使う道だからいいものの、 知らぬ土地ではこのままではくたばってしまいそうだ。 落ち着く。 破滅の予感とともに、落ち着くのだ。 周りの目が気になる人にとっては、一枚絵に
夜、それは私が一番落ち込む時間。 暗くて重い世界は私の内面まで入ってくる。 寂しさを紛らわすだけなら、誰でもいいはずなのに。 歌の歌詞がいつになっても離れていかない。 昨日の帰り道、うざいと思ってしまった。 なんでだろう。愛しているはずなのに。 言葉にされると気持ち悪かった。 本気なのか、妥協なのか。 彼の輪郭が曇った。 窓の外には煌びやかなネオン。 私を呼んでいる気がしてならない。 気楽に生きるのは、悪くないの。 赤マルの匂いにも慣れてきた。 ああ
静かな湖畔に波が起き、 ボートの形を拡げてく。 冷たい両手はアイスみたいで、 握られ包まれどこかゆく。 思いは船とは裏腹に、 後ろばかりに流れてく。 いつか気づく揺れているだけ。
ああ来ないでくれ 月曜日 あいつがボソリと 声漏らす 背中に張り付く バック柄の汗 みんなで画面を 見つめてる ああ来ないでくれ 月曜日 ベッドの上で ぽつりと憂鬱 また集まろの 文を待ち 今日を流して 日曜日 ああ来ないでくれ 月曜日 休みは今日だけ しょうがない 連なる自転車 車列に変わり 暗い県道 繰り出した ああ来ないでくれ 月曜日 学校宿題 もうたくさん ああとついた 嘘のため息 あんなため息 もうつけない ああ来ないでくれ 月曜日 君はいつも やってきた
赤い流れ星が左へ進む。 四角い闇が僕を見つめる。 各駅停車は君を連れ去る。 猫背がかわいいあの子をみて、 運命をみた11時半。 ネオンをぼかす星雲が、 無数の魅力を秘めていた。
無数の瞬きが街を見つめる いつか来る終わりの日を嘲笑うかのように 儚い人類の結晶が、この瞬きに刻まれる 大切な人は早く瞬き泣いている どうでもいい奴は遅く呑気にほうぼけている 鳥が泣く、瞬き首を傾げる 落ち着く場所も君はいない 誰もいない秘密の場所 君はまだ瞬いている
轍は今日もやってくる。 僕の背中に刻んでく。 転がるタイヤは慰めのようで、 涙拭って前を向く。 あなたと過ごすまで気づかなかった。 こんなにも苦しいことだと。 深い愛は恐怖と後悔を繰り返し、 いつしか自分を蝕むことを。 愛を一度育んで、 いつか捨てなきゃいけぬのか。 霊や鬼より恐ろしい。 胸に汗かき、目は揺れる。 轍は気づかず現れる。 道は二つの帯纏う。 雪は冬を超えて来ず、 右に逸れる、シクラメン。
余裕のない世界。 人から貪る世界。 情報弱者に人権なぞない。 あるのは見栄と特別だけ。 虚勢は富を奪い、 傲慢は身を滅ぼす。 普通も難しい世界の中で、 貧民庶民は暮らしてく。 富はわかつ、上と下。 揺るぎなく今日が終わってく。 とかくこの世は住みにくい。
キーボードから放たれた一文字が誰かを苦しめる フリックしたその言葉が誰かを救っていく 誰も意図はしてない、印象操作は偶発的。 だからタチが悪い。 もう二度と左右されたくなくても、 言葉は軽々しく現れる。 僕達は私たちは逃げ惑うしかないのか。 素人のプロパガンダに加担していいのか。 吐き出す言葉は人を作る。
風に吹かれて、木の葉舞い 君と並んだ、日を思う。 くだらないを積み重ね、 大袈裟なセリフまきちらし、 繋がらない将来を愛と信じ、 今日を適当に過ごしてた。 風は後悔を連れては行かず、 思い出を少しづつ削るのだ。 そして罪悪感だけを残し、 風はまた別の人へ。 追って向かって進む秋。 浮かぶ心と沈む情。 誰も助けてくれないと、 嘆く虚しく一人旅。 作品他
手が上がる。 ててててててててて。 ててててててててて。 ててててててててぐ。 やつは拳を上げていた。 誰も気づかず掲げてた。 拳は全てを信じ、 全てを疑い、 全てを愛していた。
猫が水に浮かんでた。 その毛並みの綺麗なこと。