実例で学ぶアドラー心理学 STEP02-02-01
どうも三代目です。
今回はアドラー心理学を人生にインストールしてもらうための記事を書いていきたいと思います。
新入社員の皆さんは、環境が大きく変わるため精神的な負担が大きくなっている時期だと思います。
そこで、心理学を学んで自分をコントロールする術を知ってもらいたいと思います。
前回の内容は一般的なアドラー心理学の内容を書きました。
今回はより具体的な事例をつかって、理解を深めていきたいと思います。
この事例を見て自分におきている事象を、再確認する機会になればと考えています。
【事例01】会社の評価が悪いのは、自分の仕事を正当に会社が評価できないからだ ~原因論~
これはよく聞く言葉ではないでしょうか。
かつての自分もよく言っていました。
でもこれはこんな図式を頭でつくっています。
原因:会社が自分を正当な評価ができない
結果:だから、自分は評価をされない
原因論的にはこんなイメージですね。
こうなってしまうと、自分は 何もしなくていい。
ただ悪い!と言っていれば今の自分が 正当化される。
何もしていなくても。。。
前回の記事でもいいました。
原因論を持ち出すと 自分の行動 はなくていい。
課題が自分の手から離れる。
でも原因論だとこんな解釈になります。
目的論:会社で成果があげられないことを会社の評価体制の悪さを述べることで正当化しようとしている。
目的論:自分の転職できない行動力のなさを会社のせいにして正当化している。
目的論で考えると、明日のアクション が見えてきます。
つまり、評価せざるを得ない結果を作る or 自分をより評価してくれる企業に転職する。
このように、明日の行動につながる考え方に変化します。
【事例02】こんな会社に入社してしまったから自分はパッとしない人生なんだ ~原因論~
こちらも居酒屋で聞こえてきそうです。
まぁパッとしないというのも曖昧ですが。
これは私が聞いたことのある事例としてです。
これも同様です。
原因論でいくと
原因:いい人生を送れる会社の体制ではない
結果:自分の人生がパッとしない
でも、大抵の人は退職や転職を選びません。
なぜでしょうか。
行動できないからです。
行動することができない苛立ちが勝手に入ってしまっています。
目的論で考えるとこうです。
目的論:自分の人生がパッとしないことを正当化するために、会社の悪さを持ち出している
こう考えることで、やるべきアクションが見えてくる。
ここでは転職をするか、少なくとも今の仕事を変えてもらえるように言ってみるとかです。
【事例03】上司と業務の考え方の違いから口論になってしまった ~課題の分離~
口論をしてしまった部下があなたとして考えてください。
上司と業務の考えかたから口論になって、上司が激高してあなたに意見をしてきました。
この事例も課題の分離が使えます。
こういった状況の最中では、分析はなかなかできません。
なので、終わった後で分析 すればいいのです。
そうすれば、すこしづつ状況を分析できるようになります。
ここでは、どうゆうふうに分離していくのか?
上司の課題:激高してしまうかどうか
自分の課題:その口論をするかどうか
という感じでしょうか。
これも答えがあるわけではありません。
大切なことは、不確実性をもったものを分析しようとする気持ちです。
あ~ムカツク! では、あなたの人生の糧にはなりません。
なんであんなに怒るんだよ! は上司の課題です。
つまり、ここに対して考えをめぐらせても無駄というものです。
論点は あなたの行動 の部分です。
そもそも、口論は必要だったのか?
言い方がまずかったのか?
などなど
このようにすれば、こんな胸糞悪い事象も、あなたの糧にすることができます。
【事例03】上司に当日の休みや寝坊を注意されて落ち込む ~課題の分離~
これに関しては、自分が部門長のときに経験した体験です。
当日休みと遅刻の多い部下がいました。
あまりに多いということで、評価はできないと伝えました。
このときは、自分は上司の立場ですが。
皆さんは新入社員ですので、当日やすみと寝坊をした部下として考えてください。
課題の分離からすると下記になります。
上司の課題:その部下の行動をみてどう評価するか
部下の課題:その指摘されている行動を見直すか
評価に対して落ち込んでも、そこはあなたの課題ではありません。
そうではなく、あなたの課題は どうするか? です。
いろいろなことが考えられるでしょう。
当日休みを少なくするように日々の生活を見直す
遅刻をしないように目覚ましを変える
などなど
こんな方法だってありです。
シンプルに見直さない
でもこれは、 結果も受け取る覚悟 でいなければなりません。
職場で仕事がしにくくなる、年収があがらない、みんなが冷たい、これらのことを 覚悟する 必要があります。
なぜなら、これらのことは あなたの課題 ではないからです。
あなたの行動をみて、どのように扱うのかは 上司であり同僚 です。
なので、結果さえ受け入れられれば、どんな選択肢もありなんです。
ただ、すべてを受け入れてください。
【事例04】上司に認めてもらえない!しっかりやってるのに! ~承認欲求~
これも結構あるのではないでしょうか。
課題の分離にもでてきた内容ですが。
見方を変えて承認欲求という観点でみていきましょう。
こんな事例になります。
上司に認めてもらえない日々が続いて、そのうち会社に来ることがいやになってしまった。
ここで問題なのは後半の部分です。
会社にくることがいやになった。
ここが重要なのです。
つまり、会社にきている目的が認められることになっています。
あなたは認められにきているのですか?
この質問に対する答えは、皆さん NO でしょう。
でも、なぜか年数経過するとこうなってしまう。
なぜだか、私もわかりません。だれか教えてください。
アドラーは承認欲求自体が悪いとはいっていません。
承認欲求が満たされないと自分が満たされない状態を作るなといっている。
この例では、上司に満たしてもらえない限り、自分が満たされることがないということになってしまいます。
あなたの価値を決めるのはあなたです。
あなたが自分で価値がないと言っているなれば救いようがありません。
逆に、私は絶対に価値があると根拠のない自信を持っている人は強いです。
こうなっていけるようになりたいものです。
たまに、周りにいませんか?最強精神の持ち主が。
自分もそうなりたい。。
【事例04】そうかじゃあ、この提案はやめよう。。 ~承認欲求~
大きな組織にいる人はあるのではないでしょうか。
こんな事例です。
自分がやりたい仕事は別にあったが、上司の期待に答えてやりたい仕事の提案はしなかった。
ここでは、自分の考えを上司の期待にこたえるために、提案しないという行動をとっています。
つまり、上司の承認をとるために自分をなくしたパターンです。
これが続くことも危険です。
いつのまにか自分が、今回は上司ですが何かの奴隷になってしまう。
そうなってくると、あなたの人生のコントローラーを持っているのは上司になります。
それではせっかく、あなたに生まれてきた理由がなくなってしまいます。
ここでも、課題の分離ですが。
あなたがその提案をするかどうかがポイントです。
上司がこういっているから は上司の課題です。
あなたの人生を生きるためには、提案をするべきです。
もしかしたら、 お!いいね!となるかもしれません。
【事例05】同期入社なのに、あいつはもう係長か。。。 ~承認欲求~
これは、同僚との 比較 に対するものになります。
同僚のが出世が早く、自分はなんてダメなんだと悩み精神疾患になってしまった。
この例は極端ですが、こんな人は見てきました。
あからさまにやる気がなくなっているというような現象で現れていた。
ここは比較の中で自分を見出すことへの危険性です。
あいつより上 とか 数字が上 とかを極端に意識してしまうとこうなる。
ここも、たとえば もう会社に行きたくない となってしまうと。
あなたは 比較優位のため に会社に行っていたのですかとなってしまう。
競うべきは自分と競いましょう。
具体的には去年の自分です。
去年の自分と争っていれば他人の評価や会社の評価は関係ありません。
去年の自分にはできなかった これやあれ ができるようになった。
ということにフォーカスしていくことでキャリアが確実にあがります。
しかも、他人の評価が関係なく自己肯定感だけがあがっていく。
でも本当に搾取されているとまずいので。
キャリアをあげていく中で、どうしてもあげられなくなったら転職も考えていきましょう。
以上になります。
理論で説明されても分かりにくな。。という人は見てみてください。
では、さようなら。また会いましょう。