●さん選歌五首ー短歌を選んでいただきました

noteに投稿を始めて半年経ったので、」というつぶやきで選歌してくださる方を募ってみたところ、

●さんが声を掛けてくださり、私の短歌#40までの四十首の中から五首を選んでくださいました✨
感激です・・・!

その五首を、●さんのコメントと共にご紹介します。

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ひとときの まじわるじかんも あるけれど べつのせかいに すむぼくときみ

↑この世界観が好きでした。べつのせかいに、というのは具体的な場所を指すわけではなくて、思想や価値観みたいな、そういう別々の感覚を指すような気がしながら読めました。交わる時間もあるけれど、別々の世界にいる、すこしのさみしさも感じつつ、別々の世界にいることを認めて大切にしている強さみたいなものも感じました🥰


ざっきょビル こうじのにおい よびさます ずこうしつの むりょくなこども

↑不思議な感覚。なんとなく無力だった頃のじぶんを思い出しました。図工室、というのが不思議で、図工室で授業を受けたのって、そんなに多くないはずなんだけど、なんか入ると緊張感があって、独特の香りがあったなあって思い返しました。教室での授業ではなく、友達との一コマでもなく、図工室の香りに、無力なじぶんを思ったのが、なんだか不思議で好きでした🥰


0と1ばかり眺めていた僕は箸ですくった歪にたじろぐ

↑これはなんか、リズム感が好きでした。口に出してみたくなる。ぼんやりと考え事をしながら、食事をしているのかしていないのかわからないじぶんが浮かびました。目の前の食べ物ではなくて、頭の中のなにかに気を取られて、食べ物が形を失っていくかんじが、なんか綺麗!🥰


いつかまた土に帰ると知っています綺麗な姿覚えていてね

↑すごく好き!!!終わりを悟っているひとは美しいなあって思いました。でも、土に帰る、ということを終わりと捉えていなくて、また生まれ変わる、という前向きな意志みたいにも思えてきて、グッときました🥰


人知れず涙を流している母を追い詰めたくはなかったのにと

↑最後の「のにと」に、罪悪感とか後悔とか、虚しさとか、言い訳のようなニュアンスとか、わかってほしかった自分とか、いろんな感情が残っている気がして、シンプルだけど、すごく深みのある句だなあって思いました🥰


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おお、この五首ですか!となって面白かったです^ ^  どれもそれぞれに思い入れがあるので嬉しい。

素敵なコメントを、思いのほかたくさんいただいて、もう感謝するばかり。

そして何より「伝わってる!」というのが嬉しくて・・!

●さんのコメントを読んで、私自身また新たな発見があったのも面白い💡貴重な機会をいただきました…✨

(おって自選した短歌もアップしたいと思っています。)


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●さんについて:

サークルを開いてらっしゃる●さん、そちらで詩集を作られたんですね。

公開されていて、見させていただいたのですが、とても素敵です✨

●さんの詩は、読んだその時々によって、様々ないろ・かたちを見せながら体に流れ込んでくるようです。歌詞のない音楽を聴くときのように、私はただそれを感じ、受け取ります。そして、思ってもみなかったものを自分のすぐそばに、時には自分の中に発見することも。

こちらの詩集の「あとがき」と、こちらのnoteでその思いに触れると、●さんの詩をよりビビッドに味わうことが出来るように思います。


●さん、本当にありがとうございました😊✨


追記:

●さんのコメントを改めて噛み締めてみると…
なんでこんなに分かるんですか●さん…!
本人が分かってなかったりすることまで…。それをさらっと読めるように言語化されて。
今さらながら驚いてしまいました。
これが普通の伝わり方と思ってしまうところでした、危ない危ない…!


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