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#182 『ケルン・コンサート』
『ケルン・コンサート』といえば #キース・ジャレット としか連想がわくはずがないので、あえてアーティスト名は書く必要もなく。
キース・ジャレットのみならず、 #ECM というレーベルの代表作、かつ方向性をしめした、名盤of名盤にちがいない。
全編ピアノソロの即興演奏。特に第1部、次から次へと出てくる美しいメロディは、本当に即興なのか怪しみたいくらいだ。このどのメロディをとっても「ケルン・コンサート」とわかる、名旋律ばかり。
中学の時聞いたきりで、このまえ図書館で見つけたので、久しぶりに聞いてみたけれど、いやまぁ、よく覚えている。それくらい旋律が美しいってことだ。
今の耳で聞くと、「あぁ、ここで転調させて、単調さを回避したな」とか、「左手のリフを繰り返して統一感を出してるな」とか、いろいろキースが施した工夫が見えてくる。
キースが奇声を上げる部分などは、本人は恍惚としているのかもしれないが、聞き手としては、意外に退屈な部分だったり、いろんな温度差も感じるのも面白い。
これはジャズなのかと問われると、たぶんジャズではない、と思う。ジャズの要素の一部である即興性が重なっている、現代音楽パフォーマンスと呼ぶのが適当かもしれない。
そういった、錯綜したテーマを確信をもって提示するのがECMというレーベルカラーと言えばその通りかもしれない。
こういった「新しい音楽」に熱狂したのが、頑固なジャズ喫茶のオヤジたちだったわけだから、彼らも耳が古いわけじゃなくて、ものの「入り方」ですべては決まるということだ。
キースは人気があるので、図書館でもなかなかのコレクションがそろう。いろいろ聞いてみようかと思う。
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